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このところ私はホッとしている。
このところ私はホッとしている。 相変わらず介護の日々は大変で、夜も熟睡出来ない状態であるが、 おかしなもので、 疲れ果てたせいもあるのか、おかげで妙に自分が枯れてきた。 今まで強迫観念のように、人間の未来を杞憂してきた。 脳の思考力の観点から... -
◆ 素晴らしきイ・チャンドン、そしてダルデンヌ兄弟!
イ・チャンドン監督も、ダルデンヌ兄弟監督も、ここまでやり切って貰えると安心する。 と言うのは、そこには、人間のすべてを見回した上での、 彼ら監督の道義があるからである。 情念や怨念を超えた人間の裸形を見るからである。 作り手が、よほど厳しく... -
◆イ・チャンドン監督とダルデンヌ兄弟監督のシュールなる映画世界。
韓国の映画監督イ・チャンドン監督の世界も、ダルデンヌ兄弟監督の世界も、 一見ヒユーマンドラマのように理解されがちだが、私から見ると 筋金入りのシュール世界である。 イ・チャンドン監督映画「オアシス」も「シークレット・サンシャイン」も 「ポエ... -
◆ 道元のシュール!
岡本太郎から突きつけられた、 人間の根源的幸せとは何か。 私達はまだその答えを出していない。 むしろ物質文化や、高度テクノロジー社会や、グローバル経済や、 めざましい科学技術に、その答えがあるように錯覚している。 しかし、 最も根源的な事は、 ... -
夏目漱石のシュール!について。
意外に思われるかもしれないが、 漱石もそのシュール世界を完成させた人だと思います。 優れた作家になればなるほど、 自意識やナルシズムが消えて、作品がより抽象的になるからね。 それに内容が、高踏さや、ある種普遍的になればなるほど、 シュールな... -
◆「どこかに美しい村はないか」そのシュールなる世界。
テレビ放送が始まって間もなく中学生になった私は、 テレビで放映される映画に夢中になった。 特にフランス映画にかぶれ、中学生なのにラジオでシャンソンを聞く、かなりませくれた中学生でありましたよ。 中学から高校にかけて見た映画、 とくにフランス... -
◆岡本太郎からのメッセージ、根源的な幸せとは。
薬局で薬を調剤してもらっている間、待合室に座ってぼんやりテレビを見ていた。 テレビが報じていたのは、 大阪万博の時に建てられた岡本太郎の太陽の塔に関する番組で、 実は正直に言うと、 私は彼のこの塔の事を、 あまりにも凡庸だなぁと思っていた。 ... -
面白、けったい介護日記その3,
7月27日で、放射線連続30日治療が、やっと終了しました。 雨の日も、炎天下の日も、三人で手を繋いで、広い駐車場を歩きました。 おかげさまで、当初はよろけていた夫の足取りも、かなりしっかりしてきました。 6月、7月と朝から夜中までの介護の日々でし... -
◆ 悪について、その2、私達は目を凝らして、何を見ていたらいいのか。
何を見ているべきか。 私達は目を凝らして、 何を見ていたらいいのか。 ○ 私達はどうしても、悪にたいしては注目してしまう。 なぜなら、自分の存在が脅かされるからだ。 しかし、 よくよく考えてみると、 その悪をはるかに凌駕する善良な市民に... -
悪について、
昨今の世相から、 なんとなく『悪』について考えていたら、 偶然Facebookで、「悪」について書いている人が二人いた。 秋葉原事件の犯人の刑が執行されました。 彼の生い立ちや環境から心理的に追い詰められていったことはわかるが、 彼自身が、余りにも知...