正岡子規考4 勝手に男を品定め・・・笑い!

正岡子規の「病床六尺」を読み終える。
これで三度目です。

「病床六尺」の中で

河東碧梧桐が賞賛する俳句を

子規が理解できず、最初は批判しようとします。

しかし子規の素晴らしいところは、

それを頭ごなしに排斥するのではなく、

どうして碧梧桐がこの句を良しとするのかを

自分でも検証しようとします。

碧梧桐のほうは

ひとつの言葉から場面や情景とがどんどん彼の頭の中で、

イメージ化されてゆき、その時

感性が大きくジャンピングして言葉が飛躍していきます。

飛躍していく時、その中間の説明的な言葉を省き

イメージからイメージへと連想が飛んでゆくおもしろさがあります。

いわゆる前衛的、シュールな句になっていくのです。

反対に子規のほうは、理論的というか理詰めで言葉のイメージを

理解しようというところがあり、

最初は碧梧桐のジャンピングについていけません。

しかし、少しずつそれを咀嚼して理解してゆき

最後には

「その趣味といい、趣味の現わしかたといい、

古今まれなる句だとかんじるようになった」と書いています。

それが

「甘酒屋 打ち出しの浜に 卸しけり」

という俳句です。

自分にはない何かを持って居る人間に会った時、

それを受け入れようとする子規の自己格闘が

素晴らしいなあ~と思います。

そしてこれは私の独断と偏見でもありますが、

もしかしたら、河東碧梧桐には、

子規をこえるような

天分の才能があったのではないかと

思います。

理屈や理論をヒョイとこえてイメージで遊ぶというような

才能です。

子規の弟子としてはもう一人

高浜虚子がいますが、

これも私の独断と偏見で言わせてもらえば

どうも、その顔を見る限り・・・苦笑

余り才能があるとは思えません・・スイマセン。

多分の河東碧梧桐のほうが頭がよかったのかな~!

虚子の顔をみると、

感情が豊かでチャイルド性が高いので

子規は虚子と話ているほうが楽しいし、

親しみを感じていたかもしれません。

が、それはあくまでに通俗的なレベルで、です。

中身が面白いのは碧梧桐の方だと私は思いますが・・・。

さて、

本当はその人物の俳句や生き方を吟味したうえで

あれこれと申し上げるのが筋ですが、

今日は遊びとして、俳人たちの

人相から、言いたい放題の品定めを書いてみようと思います。

まずは

●子規から。

どうみても、のっぺりとしたどじょう顔です…笑!

でも、彼は思考力があり、物事を一度懐に入れて熟考する聡明さを感じます。

頭が柔らかい人の顔です。

次に●漱石は、

なんだか癇癪もちの我儘坊ちゃんのようです…笑

でも鋭いし、おもしろいけど、難しいい人で、

うかうか近寄ると怪我をしそうです。

●碧梧桐は、やはり才人の顔をしています。

私の中では、ほんの少しだけですが、サルバドールダリに似た

奇怪さと軽妙さを感じます。

多分周囲の人間には、彼が考えていることが理解できないかもしれませんね。

そして●高浜虚子ですが、

この人には愛嬌のある面白さは感じますが、凡人で才能は感じません。

そして一時碧梧桐も参加していた「層雲」の主催者である

●荻原 井泉水。

もうこの人の顔は、

井泉水というその名の通り、

澄みきった水のような自分、そしてその自分に厳しい。

時にそれは

潔癖かもしれない感情の純粋性を感じます。

さらに●尾崎放哉、感度がよく敏感すぎる神経、でも

インテリのすぐこころが折れるような軟弱な、ものがあるかな~!

ただ、鋭いけれfど、人間的な豊さは感じないな~。

そして●種田山頭火

山頭火はその名のとおり、

自分の行く手に聳え立つ山を見上げながらも、

火のように激しい感情が湧いてきて、それに

振りまわされてしまう自分を抱え込んでいるように見えます。

多分この人も漱石と同じように、すぐ感情のスイッチがはいってしまい

そういう自分を持て余していたのではないかと思いますが、

だからこそ、なんとか淡白になりたちという葛藤が、

その句へと昇華されたように思います。

山頭火を見ていると、私は自分に同質のものを感じます。

私自身も長い間、自分の感情を持て余していましたからね。

まあ、ほんとに言いたい放題のことをかきましたし、

全部私の偏見と独断です。

でもね、

ここに掲げた男たちみんな

素敵です。

みんな、どこか一本の骨をもっています。

こういう骨がある男たち、

今は、いるのかな~!

いたら、最高です。

私の知らないところにいるのかもしれませんね。

勝手なことばかりをかきましたが、

いずれも、ほれぼれとする男たちでありました。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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