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◆脳のことをできるだけわかりやすく書き残しておきます。その11,素晴らしいマシンである脳の中には!

先日「74歳の蛹6」を書いていた時、私は踊り上がった。

なぜなら、今まではみえなかった素晴らしいものが

脳から下りてきたからだ。

それは意識では気づくことさえできなかったもので、

具体的にいうと、

『田んぼの土地と田んぼそのものの熟成により、

いわゆる自然のモデリングが出来ていく。』

ということと、それにより

『土と稲との●相関的な共生圏ができていく』という文言のことです。

これは全く私には想像もできなかった文言であり、

それらが脳の中におりてきた時は、もう私はびっくりしました。

ここではその文章のことは詳しく書きませんが、つまり、

ある現象が成熟していくと、そこにはそれを中心にした相関関係の

モデリングが起き、その中心核を取り巻く「圏」が起きうる、

ということを、

脳が教えてくれたのです。

だからこそ、土が成熟し、稲が成熟していくと、その土と稲を中心にした

モデリング圏が起き、自然環境が整っていく、ということです。

実は脳の世界も

この通りなのですよ。

これは脳の中で起きている脳の自己組織化と

まったく類似した事でもあるということです。

脳が勝手に進展し、答えを出してくれるのです。

前回の「脳のことをできるだけわかりやすく書き残しておきます。」10では、

意識はまるでクモの巣のようにネットワークすると書きましたね、

つまりあなたの脳の中は、あなたが詰めこんだ数えきれないような様々な素子があり、

それがあなたが、意識的、無意識的に求めたものを、まるでクモの巣のように

ネットワークしながら、探し出し、連結し、そして解となって

意識の中にストンと落としこんでくれるのです。

それは、あなたの中に漠然と浮かぶイメージからヒントを得た脳回路が

まるであちこちから楽器を奏でるように立ち上がって

最後にはメロディーとなりシンフォニーとなり完成していく、ということです。

しかも、勝手に(自己組織化)です。

脳はすごいです。

脳がそういう複雑性を獲得するまでには、

何百万年にも及ぶ厳しい自然淘汰があり、あなたの系(子孫)の葛藤があり、

さらに九か月の妊娠期間があり、そして一生をかけてのあなたの学習があり、

それらは一瞬にして、あなたの脳の中で作動し、

あなたにひらめきを与えるのです。

※参考 マルチェロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ著
 脳の謎に挑む統合情報理論「意識がいつうまれるのか」

ただ断っておきますが、

あなたが疑心暗鬼や警戒心や不安や他者否定や通などなど、

ネガティヴなものを、意識的かつ、無意識的に求めていると、

脳はそういうものばかりでネットワークされ、いやなものばかりを

ひらめかします。

それは通俗性ばかりに陥っていても、そういう俗的な物ばかりで

脳が埋まってしまいます。

74歳の私はこれまで、何度もいや何十回も奇跡的は経験をしました。

まるで神の仕業ではないか、と思えるようなことが、何度もありました。

単なる素晴らしいひらめきなら、ように百は超えると思います。

そして文章はまるで天から下るように私の意識の中に

降りてきます。

しかしこれは、神の軌跡でもなんでもありません。

すべて、私の脳の中で起きていることなのです。

どうでしょう。貴方の首の上にあるその1500㎖の物体がどれほどすごいか。

そこには、空間、時間、モノ、色、思い出、愛情、恐怖、動物的感情や

人間としての理性そして希望とか詰め込まれています。

その物体(脳)をいかに人生の中で使いこなすか?

問われているのは、まさに、あなたです。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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