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脳のことをできるだけわかりやすく書き残しておきます。その12,自分になりきる!

本当に残念なのが、私自身もっと若い時に脳科学を知っていたら、

あんなにも悩んだり、もがいたりしないで済んだのにな~と思うことです。

脳というマシンの、本質的な機能を知らない人間の、

無駄な寄り道ばかりしていましたから・・・トホホ!

もし私が30代、せめて40代に脳の世界を把握できていたら、

生きるがもっともっと創造的であり、

こんなに遠回りしなくても良かったのではないかとも思います。

だからこそ、若者よ、君らのために書いておきます。

前回は、脳がいかに素晴らしいマシンであるかをお伝えしましたが、

その素晴らしさを生かすためには

常に自分を全肯定することですよ。

決して

・自分をディスカウントしたり

・自分をネガティヴにいじくったり、

・悲観的になったり、

・疑心暗鬼に陥らないこと。

そういうものこそ、一切不用です。それらはあなたの創造性に

ブレーキをかけるのみです。

前にも書きましたが、そういう脳回路をつかっていると、

そこがどんどん強化してゆき、

あなたの人生の邪魔をしますからね。

そうではなく、

自分の自然そのままの素直な心をいつも、それで良し、と

印籠を与えることです・・・水戸黄門様のようにね…笑い!

反対に、是非やってほしいのが、

このシリーズ7や8でも書きましたが、

脳の中をゴミ、コンプレックスや自己顕示や

反対に自己否定等その他もろもろの

思いこみ、他人への忖度、気の回しすぎなどで、

脳回路を散らかしっぱなしに、しないことです。

ゴミやその他の夾雑物のほとんどは、

人間が作りだした思い込みの産物です。

それはまさに、人間社会の俗性が作り出す、

自分を不安や怖れに落としこむ夾雑物であり、

人間どうしの縛り合いや、潰し合いの産物であり、

私にいわせりゃ、

レベルの低い人間たちの

足の引っ張り合いに巻き込まれているだけだと

思いますよ。

そういう、余計ものをすっかりお掃除して、

どうぞ、レベルの低い人間集団から、スクッと一人ぬけだして、

自分の生き方の核を定めることです。

脳の中をシンプル整理しかつ本質化し、

本質化とは自分にとって

・大切なもの・意義あるものをちゃんと熟知することです。

自分が迷い、葛藤しているそれは、

自分の生き方に適っているかどうか、を見極め、

不用なことには拘泥しない。

その上で、私が迷ったり、落ち込んだりするときに読む本があります。

それは道元の「正法眼蔵」です。

今日は,ちょっとそのことをかきます。

「正法眼蔵」は面白いくらい脳科学の世界と符合します。

人間が

自分ことを忘れている時こそ、道元のいう悟りであり、それは

脳のフロー状態であり、その時、脳がフル回転しますからね。

様々な創造性や奇跡的なことは、脳のフロー状態の時によく起きます。

※脳のフロー状態については、後日また、書きましょう。

では、「正法眼蔵」について

「正法眼蔵」の中の言葉に

「生也全機現、死也全機現」ということがあります。

つまり生きるという事は、

自分の生すべてを体験する、という事であり、

自分の死をもすべて体験するということです。

どういうことかというと、私なりの解釈では

自分が生きる上で起きてくるさまざまな事象(現実)をそのまま体験し、

一生懸命夢中で生きるその結果、

死ぬという事も、一生懸命の死がある、と言うことだと思います。

自分を逃げず、

自分に起きることはすべてその扉を叩くことに

何か意味がある。ということです。

そのプロセスにおいて

きっと行き先を照らす光が見えてくる、という事です。

ゴミや散らかりとは、まさに迷いや欲望や虚飾の世界です。

そういうものをお掃除し、

脳が解放され、身体も解放され、いかにも自分らしい自分が現れ、

現実の中で揉まれながら、

自分になり切ってゆくという事です。

自分になりきる、とは自分そのものが、

なんの抵抗もなく、ストレスもなく、

シンプルに、爽快に、そして、せいせいする清らかさで、そこにいる。

それは、

脳にこびりついた油分を取り除き、汚れをはらう中、

脳のインパルスが脳の中を軽快に走り回り、

素晴らしい知恵やアイディア(発想)を授けてくれる自分を

生きる、という事です。

次回は、自分の中にゴミの雑念が浮かんできた時(フラッシュバックしてきた時)

それらをどう処理するかを、書きます。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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