親愛なるAさんへ、その1,前頭葉は、優しさの脳!

これから少し、若い女性Aさんのために脳のこと、人生のことを

書こうと思います。

いつも私のSNSを読んでくださっているAさんのためにも、

また、同様に悩んでおられる若い人々のためにも、

書きたいと思います。

なぜ、人間が前頭葉を獲得したか、という事の一つは

人間が他者と集団で生きねばならず、

その人間を生かすために、賢い知恵として、

前頭葉を獲得したのだと思います。

つまり

本能的な感情ばかりだと、常に争いの中にいきなけれかばなりません。

だから、不毛な感情をコントロールするために、

人間は、長い時間をかけて●理性の座として

前頭葉を獲得したのだと思います。

ただ、

前頭葉は古い脳(大脳旧皮質)=本能の脳に比べて

新しい脳のために(大脳新皮質)、それが成熟していくには

年月がかかるのです。

はっきり言うと、

20代や30代は、まだまだ前頭葉は未熟であり、

前頭葉としてはヨチヨチ歩きの状態です。

悩む40代50代を経て

60代~70代になって漸く、前頭葉が成熟し始めます。

つまり、そのころになって漸く

人間の事や、社会の事や、自分のことが、

明らかに見えてくるのだと思います。

だから、30代40代の皆さんは、悩むのが当然であり、でも

それはそれでいいのですよ。

その悩むというトンネルを通りぬけていかないと、

前頭葉は成熟しませんし、人生の出口の光も見えてきません。

ただ、その時何に悩むかが問題なのです。

そしてその悩む時、注意していただきたいのは、

決して自分を見張ったり、検閲したり、責めたり、

苛めてはいけないこと。

あくまでも、自分がより良く生きるために、

悩んでください。

悩みながら前頭葉が育っていくのですから。

Aさんへのお返事でも書きましたが

前頭葉にある第3の目、自分と他者との両方の関係を見る目は、

自分を見張る目でもなく、

自分を検閲する目でもなく、

●他者の立場を理解しようとする、

優しさの目です。

ひとりよがりにならないように、自分を冷静に見て、

自分の立ち位置や、他者との関係性を見ようとする目です。

それは、翻って、自分を育てようとする目であり、

他者に対する思いやりの目でもあるのです。

そしてやがては

自分を自立させる目でもあります。

だからこそ、前頭葉を磨いてほしいのです。

悩むことは本当に苦しいです。

でもね、それこそは、あなたが誠実で、一生懸命に

生きようとしている証でもあるのです。

さて、

今日はだい一回めとして簡単に脳のメカニズムについて

書いておきます。

唐突ですが、

Aさんは何月にうまれたのでしょうか?

もし冬にその赤ん坊が生まれたとしたら、

この世に誕生したとたんに「寒い」と感じたかもしれませんね。

つまり脳には即、寒いと感覚入力がされます。

反対に夏に生まれたとしたら、その赤ん坊は「暑い」という

感覚反応が入力されます。

また、

生まれたとたんにその赤ん坊を抱きあげた看護師さんの手が冷たかったら

その赤ん坊は、他者の手が冷たいというデーターを獲得したかもしれませんね。

反対に看護師さんの手が温かかったら赤ん坊の第一の感覚が、

人の手が温かい、というデーター入力をしたかもしれませんね。

何を言いたいかというと、そういう風に人間は、

一人一人がその時の固有の感覚入力をしながら、

脳の記憶をデーター化していくのです。

ということは、人間はすべての人の脳が、

個別の固有の感覚入力の中に在り、

その人特有の脳を形成していくのです。

自分の脳は、この世界で、

唯一の自分だけの独特の脳である、という事ですね。

それは翻ると、

他者もその唯一個別のその人独特の

脳の中に在るということです。

そういう風にひとりひとりが

固有の体験をして脳の記憶をデーター化していますから、

自分の事は分かっても、

他者の事は分からないのです。

他者がどういう風にその人自身の脳の中をデーター化してるなど、

分かりえないのです。

他者のことは類推するしかないのです。

人間は基本的には、

他者のことなど、分かりえないものである、ということ。

●他者とは断絶していること。

この事をしっかり頭の中に叩き込んでいてください。

つまり

他者との関係で悩むことは、あまり建設的ではない不毛なことである、と

いうことです。

      つづく!

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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