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親愛なるAさんへ、その3、悩むことを、一つに絞り込む!!

『災難に逢う時節には災難に逢うがよく候

死ぬ時節には死ぬがよく候

これはこれ災難をのがるる妙法にて候 』

これは私が尊敬する良寛のことばです。

これはとても深い言葉であり、

人間の脳の前頭葉はまさに。災難に遭いながら、

脳が成熟していくのです。

以前の私はカウンセラーとして

なるべく来談者を傷つけず、包み込むことを考えていましたが、

今、もう人生の終末を迎えるにあたり、考えが変わってきました。

ほんとうにその人のことを思うなら、

傷つくなら、傷ついた方がいい。

痛い思いをたくさんして、物事の本質を知る方がいい、と

考えるようになりました。

だから甘えたヤツは突き放します。愛情いっぱいで突き放します。

なぜなら、生きることとは、とても厳しく、甘いものではない、ということが

骨身に沁みて、分かっているからです。

またたくさん傷ついて、折れて、立ち上がれないほど痛手を受けても、。

大切なことは、その先で、

●最後はそこから立ち上がるのです。

この気迫があれば、もうどんどん傷ついてください。

また一方では

何があっても傷つかない、という自分を持つ事、

そういう自己暗示をすることも大事です。

さて、前回も書いたように、悩むなら

●何に悩むか、が問題なのです。

失礼ながら、多くの人は、悩んでもつまらにことに悩んでいるように思えます。

特に、人間関係に悩むことは、他者のことなど分からないのですから

そこで悩んでも不毛です。

そこはさっさと手放すことをお勧めします。

ただ職場などではそうもいかないでしょうが、しかし

人間の本能として、いかにもお人よしの人間、

気が弱い人間、依存心が強い人間、

独立心や、自立心がない、

中途半端な人間などは、すぐ付け込まれることを

承知していください。

こういう人は、自分の脇が甘いのですよ。

その上で悩むことは、一つしかありません。

それは、●仕事や、自分が人生の中で

●一番優先したいことについて

悩むのです。

いい仕事をするために、

いい結果を出すために、

そして他者や社会が良くなるために

自分が人生を掛けて成し遂げたいことのために。

大いに悩んでください。

逆にいうと、悩まずしていい仕事なんかできませんよ。

脳は悩む中から、或いは悩み尽くす中からポッと

ひらめきをくれるのですから・・・。

人生の上で、良仕事を成し遂げることは、容易くありません。

命がけになると思います。

また社会貢献も同じです。

どうしたら、自分の存在が社会で役にに立てるかも、

並み大抵の努力ではつとまりません。

そして成し遂げるためには、何十年も時間を要することも

承知しておくこと。

更に、大事なことは、

自分にストレスを掛ける人間や

エネルギーを奪う人間とはかかわらないこと。

上昇志向の人間、威張る人間、ネジくれた人間、

小難しい人間、気分屋の人間、陰険な人間などは

相手にしないことです。

そういう人たちは貴女のエネルギーを奪うばかりです。

こういう人たちとは、多くの言葉を交わしてはいけません。

なにか話す場合は、

いつもワンフレーズの、イエスかノー、でいいです。

クドクドと説明したり、

分からせたりしようとして、多くの言葉を発さないことです。

●必要以上に言葉を発したとたんに

相手との心理ゲームが、始まりますからね。

そして人間のエネルギーも限界があり、

エネルギーが奪われることにかかわっていると

脳にストレスがかかり、さらに大切な人生のエネルギーと時間を

刻々と浪費してしまうからです。

自分の人生のエネルギーと時間をつぎ込むものを模索し、

●人生を戦略的に考え

●多くのことを望まず、

●自分が人生の中で、何を成し遂げたいかを、

●考えてください。

決してあれも、これも、ではなく、

ただ一筋の事へと自分を打ち込んでゆく道を考え、

整えていくことが大事です。

そして最も大事なことは、誠実で正直なことです。

最後に、貴女が為そうとすることを

周囲の人々がすぐには理解できないでしょう。

時には誤解されるかもしれません。

しかし人間はほとんどの人が善良な自分になりたいと思って

いきています。そこを信頼してほしいのです。

貴女が誠実であること、正直であるならば、きっと

やり遂げていく中で、時間が経てば、

周囲には、少しずつ理解者が現れていくでしょう。

貴女の誠実さや正直さがちゃんと伝わると思います。

まずは自分大切に、そして自分の誠実さや正直さを信頼してくだい。

自分を信頼することは、そのまま他者を信頼することです。

そしてそれは、何も言わなくても、ことさらアピールしなくても

チャンと周囲に伝わる波動になっていくことでしょう。

本来、人間とはそういうものです。

恋愛も結婚も子育ても仕事も、すべて、

善きことを成し遂げる、という信念のもとに、

まっすぐ、まっしぐらに、そして純粋であることこそ、

貴女の脳が貴女のベストサポーターになってくれると思います。

追 このコメントはFBでいただいた映画評論家の谷岡正樹さんのコメントですが、

悩むことを一つに絞る、という事をもっとも具体的に理解されているコメントです。

読んでいただけると、光栄です。

              ○ ○ ○

谷岡 雅樹 虫プロが倒産の危機で、借金取りがわんさか会社に押し寄せたときに、

社長である手塚治虫は、金策に走るどころか、多数の借金取りたちを前に、

その場で漫画を描き始めた。

「ボクからお金を取りたいなら、今、目の前で、この仕事をさせることだ。

それが一番手っ取り早い方法なのだ」そう言って黙らせ、帰らせたという逸話があります。

悩みは一つに絞り、そのことに迷いがないことも天才の条件であり、

天才でなくとも、やはり、悩みを一つにすることに躊躇しない。

悩みが一つなら、どうしたって、人の力を借りてでも、それが天才の力であっても、

奪ってでも、何とかなり、

一つのなかなか解決しない悩みがある以上は、

その他の悩みはどうでも良いことになる。どうでも良いことはどうでも良く、

あれこれやろうとするから、食べ散らかして残すようなろくでもない無様さが現れる。

妙なコメントすみません。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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