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親愛なるAさんへ、その6,脳の一番すごいのは、無意識領域の働きです。

脳の一番すごいのは、●無意識領域の働きです。

脳はその人間の望むもの、をキャッチしたら、

ほゞ自動的に、それを叶えようとして作動し、働いてくれます。

それは無意識の中で自分が変容していくことです。

人間は、生命現象ですから、

外部からくる刺激とデータ入力とで

●刻々と変化している生物です。

ここで押さえておいて欲しいのは、

私たちは確立した永久のものではなく、

常に変化する

●現象体としての心と体を持っている。ということです。

※これはいみじくも宮沢賢治が言い当てていますね。

まあ、多くの人は、自分は確立した<自分>というものがある、と

思い込んでいるでしょうけど、

そうではありません。

私たちは心も体も常に変化している現象としての生命体です。

ここで押さえておいて欲しいのは、

私たちは人生をかけて成熟していく、という事。

だからちっとも急ぐ必要はなんか無いという事。

その人の最終形も完成形も、人生が終わる頃だということね。

そしては初めは、それぞれの人間の遺伝子の欲求に基づいた、反応の傾向があり、

さらに生命体として安定を図るために

常に<現状維持>をしようとします。

だから急激な変化の時は体も心もパニック状態に陥ります。

しかし緩やかな変化や、意識がはッと気づいた時や、

自分が納得し、体の力みや緊張がストンと抜けた時は、

少々過激な変化でも、受け入れることができるのです。

さて、脳とは善きにつれ、悪しきにつれ、

基本的にその人間ののぞみを叶えるものである、ということは

理解していただけたと思いますが、

脳のさらに凄いところは、

今スグに結論を考え付くことができなくても、

その人間が気になっていることや、もう本人がそれを忘れたとしても

脳の中ではその結論へむけて、脳がセッセと働いてくれていることです。

つまり導入の事だけを、脳にほおり投げれば、

そこからは、

脳が自動的にどんどん自分の脳の中を検索し、

資料を集め検証し分析、統合、更には必要であればそこからジャンピングしたりして、

その人間の望むものを意識に下ろしてくれるということです。

天才といわれる人達のヒラメキも

またスゴイ発明も、

科学にしても、文学や芸術の世界にしても、

みんなこの脳の自動的作業が、

とても旨く機能して

顕われて来るということなのですよ。

ただね、大事なのは、

何を求めるかです。

そして

その動機のところが

●純粋で、清新で

汚れていないことが、大事です。

無心であることがね・・・。

もし心や動機が汚れていたら、シリーズ5で書いたように

その人間が滅ぶ方へと、

どんどん引きずり込んでいきますからね・・・苦笑!

例え途中で成功していても

最後はその汚れがその人を滅ぼしてしまいます。

以下は、脳の自動性の例として書いておきます。

或る時、小説を書きたいという人が

私のところへ訪ねてこられ、

どうしたらいいですか・・・と、質問されました。

私は、まず、

●最初の言葉を思いついてお書きなさいと

言いました。

つまりその人が小説を書きたいと思って

それを望むなら、

最初に浮かんだ言葉こそ、

その先の展開を内包しており、

脳はそれを承知しているということです。

だから最初の言葉さえ浮かんだら、もう

ほおっておいても

次々に言葉が浮かんでくるはずなのです。

そして、うまいことその流れに載って、

●無心にペンを走らせたらいいです。

ただ、上手に書こうとか、他人からどう思われるか、とか

そういう不純なことを考えたとたんに

それは消えますからね・・・苦笑!

迷いが起きたとたんに、

閃きは消えてしまいますからね。

※迷いが起きたとたんに、脳にはストレスがかかるのです。

大事なことは、

自分を信頼しきって、

自分の脳に任せることですよ。

そしてある程度の形ができてきたら、

それを推敲したり、

付け加えたりすればいいのです。

ただね、断っておきますが、

何でも初めから完成されたものや

素晴らしいものを望んではいけません。

そういう作業を続けていくうちに、

少しずつ脳が整理され、

だんだん脳も磨かれ、

少しずつ脳が技を持ち,

やがて、理想にちかいものに成っていくのですから・・・。

原石を磨くという、その持続性と連続性が、

大事なのです。

そしてね、

いちばん大切なことは、

●自分の脳を信頼しきる、ことです。

通俗的なくだらないことに、

目がくらまないことです…笑!

まだ咲いていたダリアです。
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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