脳の一番すごいのは、●無意識領域の働きです。
脳はその人間の望むもの、をキャッチしたら、
ほゞ自動的に、それを叶えようとして作動し、働いてくれます。
それは無意識の中で自分が変容していくことです。
人間は、生命現象ですから、
外部からくる刺激とデータ入力とで
●刻々と変化している生物です。
ここで押さえておいて欲しいのは、
私たちは確立した永久のものではなく、
常に変化する
●現象体としての心と体を持っている。ということです。
※これはいみじくも宮沢賢治が言い当てていますね。
まあ、多くの人は、自分は確立した<自分>というものがある、と
思い込んでいるでしょうけど、
そうではありません。
私たちは心も体も常に変化している現象としての生命体です。
ここで押さえておいて欲しいのは、
私たちは人生をかけて成熟していく、という事。
だからちっとも急ぐ必要はなんか無いという事。
その人の最終形も完成形も、人生が終わる頃だということね。
そしては初めは、それぞれの人間の遺伝子の欲求に基づいた、反応の傾向があり、
さらに生命体として安定を図るために
常に<現状維持>をしようとします。
だから急激な変化の時は体も心もパニック状態に陥ります。
しかし緩やかな変化や、意識がはッと気づいた時や、
自分が納得し、体の力みや緊張がストンと抜けた時は、
少々過激な変化でも、受け入れることができるのです。
さて、脳とは善きにつれ、悪しきにつれ、
基本的にその人間ののぞみを叶えるものである、ということは
理解していただけたと思いますが、
脳のさらに凄いところは、
今スグに結論を考え付くことができなくても、
その人間が気になっていることや、もう本人がそれを忘れたとしても
脳の中ではその結論へむけて、脳がセッセと働いてくれていることです。
つまり導入の事だけを、脳にほおり投げれば、
そこからは、
脳が自動的にどんどん自分の脳の中を検索し、
資料を集め検証し分析、統合、更には必要であればそこからジャンピングしたりして、
その人間の望むものを意識に下ろしてくれるということです。
天才といわれる人達のヒラメキも
またスゴイ発明も、
科学にしても、文学や芸術の世界にしても、
みんなこの脳の自動的作業が、
とても旨く機能して
顕われて来るということなのですよ。
ただね、大事なのは、
何を求めるかです。
そして
その動機のところが
●純粋で、清新で
汚れていないことが、大事です。
無心であることがね・・・。
もし心や動機が汚れていたら、シリーズ5で書いたように
その人間が滅ぶ方へと、
どんどん引きずり込んでいきますからね・・・苦笑!
例え途中で成功していても
最後はその汚れがその人を滅ぼしてしまいます。
以下は、脳の自動性の例として書いておきます。
或る時、小説を書きたいという人が
私のところへ訪ねてこられ、
どうしたらいいですか・・・と、質問されました。
私は、まず、
●最初の言葉を思いついてお書きなさいと
言いました。
つまりその人が小説を書きたいと思って
それを望むなら、
最初に浮かんだ言葉こそ、
その先の展開を内包しており、
脳はそれを承知しているということです。
だから最初の言葉さえ浮かんだら、もう
ほおっておいても
次々に言葉が浮かんでくるはずなのです。
そして、うまいことその流れに載って、
●無心にペンを走らせたらいいです。
ただ、上手に書こうとか、他人からどう思われるか、とか
そういう不純なことを考えたとたんに
それは消えますからね・・・苦笑!
迷いが起きたとたんに、
閃きは消えてしまいますからね。
※迷いが起きたとたんに、脳にはストレスがかかるのです。
大事なことは、
自分を信頼しきって、
自分の脳に任せることですよ。
そしてある程度の形ができてきたら、
それを推敲したり、
付け加えたりすればいいのです。
ただね、断っておきますが、
何でも初めから完成されたものや
素晴らしいものを望んではいけません。
そういう作業を続けていくうちに、
少しずつ脳が整理され、
だんだん脳も磨かれ、
少しずつ脳が技を持ち,
やがて、理想にちかいものに成っていくのですから・・・。
原石を磨くという、その持続性と連続性が、
大事なのです。
そしてね、
いちばん大切なことは、
●自分の脳を信頼しきる、ことです。
通俗的なくだらないことに、
目がくらまないことです…笑!
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