私の経験からいうと、若い時脳はもっぱら情報集めの段階でしょう。
ところが人間は欲が深いために、早く成功しようとか、
速く成熟したいという風に焦ります。
●脳の前頭葉が成熟していくには、時間と年月がかかるのです。
だから、世の中のことや他者のことや、そして自分自身のことが
よ~く見えてくるのは60代あたりからかな~・・。
そうするとね、30代なんてまだヨチヨチ歩きの段階ですよ。
逆にはやく成功したり、世の中で認められたりすると
逆にそれが災いすることもあります。
つまり、30代や40代で、なんだかわかったような気持ちになってしまうと、
その先はないよ、というこです。
むしろ、30代40代ではもう頭の中が混乱して、
何が何だか分からないけど、
とにかくもがいて生きている、ってくらいでいいです。
そして年月をかけながら、若い時(30代40代、ことによったら50代も含めて)
たくさんの、そして多種、多様で、複雑な情報を収集し、
いろいろな失敗や挫折の中をかいくぐるなか、
情報が整理され、ものの真価が分かりだしたりするのが、その年代です。
だから、若い時は、自分を持て余すくらいがいいのですよ!
反対に若い時にすでに結論がでたり、だしたり、のほうが
脳が固定観念に偏り、発想が貧困になったりします。
自分の中にたくさんの素子やたくさんの情報があるほど、
生きることも大変ですが、
そういう場合は
このシリーズ3で書いたように、
自分の人生の中の目的や意義を一つに絞り、
それについてだけ悩む、という生き方をしたらいいと思います。
そうして一つに絞り、焦点化し、そこへと脳の中を整理してゆく。
反対に、必要のないものは、どんどんそぎ落として、捨てていく。
もう40代後半から50代はこういう領域に入れるといいですね。
人生はな~んも急ぐことはないのです。
だって脳はそれなりに時間を経る中でしか成熟しませんからね・・・苦笑!
次回は最終回として、
自分の脳が何をみているか、
逆に
自分の脳を盲目にしているのは何か、
について
書こうと思います。
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