!毎年クリスマスになると、聖書の中から心に沁みるイエスの言葉を書いています。
今回はその集大成としてまとめたものです。
聖書の中に流れている大いなる世界をどうぞ!
私が聖書を読んだのは大学生の頃だから20歳そこそこの頃ですね。
当時西洋の文学や思想や哲学を読むにしてもそれらすべては、聖書を基にしており、
まずは、聖書を読まなければ始まらないと考えたからです。
読んでみて、もう涙がぽろぽろでたことを思い出します。
感動しました。以来聖書は私の人生の手引き書でもあります。
聖書の中に流れている大いなるものは大きく三つかと思います。
一つは和解の世界。二つ目は、許しの秘跡三つめが愛の世界です。
●和解の世界はとは祭壇で神に祈る前にまずは、
兄弟と和解をしてから、祈りなさいというものです。
神が和解を取り持ってくれるのではない自分から進んで和解をせよと、
と言うのです。
自分を許し、相手を許し、和解せよ、という事ですね。
心理学的にも、和解していないとそれはずっと記憶(脳)のなかで引っかかり、
心理的に引きずったままになってしまいますが、
しかし和解したとたんにそれは脳の中から消えていくのです。
つまり和解によって、そのトラブルの緊張から解放されるのですね。
自分の心が解放されるためにも、和解することが大切なのですね。
●許しの秘跡とは神の前では、どんな人も、誰も、みんな許されているよ、
というものです。
つまり罪を犯した者も、売春をした者も、そして
当時の民衆から忌み嫌われていた収税人(税金をとりたてる役人)さえも
みんな神様からは許されているよ、
だから苦しまないでいいよ、というものです。
人間の苦しみは、自分の行いの中にある不義や不条理からおきる罪と
それによる自責が働くことです。
また、ちょっとした間違いや小さな過ちでさえ、人間は自分を責めます。
また、人間どうしではお互いを許すことができなくとも、
でももうそれも、神様からはゆるされているから、苦しまないでいいよ、
というものです。
そして●愛の世界。これは弟子のパウロのことばに言いつくされています。
愛は寛容であり、情け深い。 またねたむことをしない。
愛はたかぶらない、誇らない、無作法をしない。
自分の利益をもとめない、いらだたない、恨みをいだかない。
不義をよろこばないで真理をよろこぶ。
そしてすべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、 すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。
日本ではマリア信仰が強く、愛というと、
母親のような慈愛の世界のように思われていますが
実は聖書のイエスのいう愛は、かなり厳しいのです。
愛は自分をしっかりと律していくことでもあるのです。
聖書の世界、イエスの言葉は、人間を甘やかしません。
それでもイエスは優しいです。
イエスはいかなる人間も神の前では平等であり、そして自由であると、
説きました。
当時の宗教からさえも、自由であると説きましたから、
それはもう革命であり、故に迫害され、追い詰められ、十字架にかけられました。
一方、イエスは社会の底辺で苦しむ力の弱き人、
ちいさい人びとにあなたたちこそ神に愛されているんだよ!と説きました。
どんな貧しい存在も、抑圧され、収奪され、差別されている苦しい人々、弱い人々も、
そしてすべての人々が神によってその存在を祝福され、肯定されていると説きました。
素敵ですね。最後に私の大好きな言葉もういちど。
空の鳥をみるがいい まくことも、刈入れることもせず、
倉にといいれることもしない。
それだのに、あなた方の父は彼らをやしなっていてくださる。
野の花がどうして育っているか、考えてみるがいい。
働きもせず、紡ぎもしない。
しかしあなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、
この花の一つほどにも、着飾ってはいない。
メリークリスマス!
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田下啓子
昨日 5:31 · プライバシー設定: 公開
◆心に沁みるイエスの言葉その8、ぶどうの木キリスト教がなぜ世界宗教となりえたかは
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