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面白、けったい介護日記その1

会社に行ってきます!

いや、お父さん!お父さんは10年前に会社を退社したから、もう、会社には行かなくいいんだよ…!と

いったら、相手は、ポカンとして、

デタラメ言うんじゃないよ!と怒られました…笑い!

その2

今から走って来ま〜す!

お父さん、何言ってんの、もう夜の8時だよ。

外は真っ暗で走れないよ、とさとしたら、

ムツとしてら睨まれ、すごすごとベッドに戻りました。

以前は、週に2、3回遊歩道を走っていたのです。

その3

〇○君が、手を焼いているらしいから、ちょっと行って、助けてくる!

いや〜○○さんは、もうとっくに会社を辞めてるよ!

憲雄さんは、脳の記憶の連結が壊れてしまいました。

何かの拍子に、過去の記憶の断片が上ってきて、それに従って行動しようとします。

右脳は傷ついてしまいましたが、

それでも、左脳は、まだ生きているはずと思い、

ホワイトボードに、短いセンテンスを書いて、視覚から脳を刺激しました。

お父さんは、今、脳の手術を終え、治療、療養中です。

だから、歩くのも、ヨロヨロです。もし、外に出て、よろけてころんだら、骨折します。

骨折したら、寝たきり老人になりますよ、と

書いて見せたら、じ〜っと、ボードの字を追い、

悲しそうに目を逸らしました。

先日、放射線の治療を受ける為の頭のサックを作りにいきました。

それ用の椅子に座らされ、動かないように固定されました。

その時、先日、お風呂で転び、打撲した尾骶骨が痛かったらしく、

看護師さんに、なぜ、私の尾骶骨が痛いのかは、

尾骶骨の先の仙骨の神経が痛いのに、あなたが強く押すからです、と

朗々と説明しましたら…苦笑!

看護師さんが、笑いながら、

それはすみませんでしたと、謝ってくださいました。

いい看護師さんです。

退屈したら、家の家具の引き出しを次から次へと開けて、中を覗きます。

その様子は、幼児の頃の、孫のハル君と、まるで同じ…苦笑!

もしかしたら、記憶を見つけ出そうとしているのかも、しれません。

日々、何とか、面白可笑しく、やって行こうと思っています。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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