田下さんへ
いつもありがとうございます。
手取り除草が始まり、ばっちゃんたちのBGMを聴きつつ楽しんでおります。
自然栽培の頑張りどころ、大切にやっていきます。
映画に撮ってもらったばっちゃんももう88歳。
まだまだタフですが、あの姿を残せてよかったと、しみじみ思います。
(もう田んぼの草取りはしなくなりました。腰も手指も曲り。)
大変なことも多いかと想像しています。
(※これは私の介護のことを気遣っておられるのだと思います)
皆さまが少しでも穏やかな日々でありますよう。遠野から祈っています。
ゆみ
〇〇〇
おはようございます。お米着きました。
ありがとうございます。大切に頂きます。
あの映画は、今撮らないと、大切なことが消えてしまう、という直感で、
撮りました。
人間は、自然と共に生き、自然と協働する事から離れてしまうと、ダメになる。
それは、人間が単に生産性や経済の中に生きているのではなく、
人間は不可避的に、牧歌性や詩情のなかに生きているからだと思います。
それを失う重大さを思いました。
奢れる人間は、自然と共に生きることや、働く事を失った時、初めて、
砂漠のようになってしまった自分の存在と、
情緒や感性の喪失に気づくでしょう。
これから時代が進み、そうなった時、初めて
あの映画の意味がわかるでしょう。
単に自然栽培と言うだけではなく、
勘六園の存在、田植えをするばっちゃの姿や悦雄さんの摘果の様子、
それは、人間性を失った人間にとって、
自分達が取り戻さなければならない大切なことが、
眩しい姿として、見えるでしょう。
菊池夫妻は、きっとそれらの人々の指標になるでしょう。
そこには、児玉さんのガラス絵と、Rakiraさんの音楽に、
温かく見守られて生きている、人間の、
根源的善き世界があり、人と自然の合作である、
美しい遠野の田園風景があります。
きっとそれを見つけてくれると思います。
本当に、本当にありがとうございました。
田下啓子

コメント
コメント一覧 (2件)
お久しぶりです。介護と家事と文筆で大変お忙しいところ御目を拝借すみません。
原色の女を本当の恋愛小説だと申し上げたヒロミです。
感謝をお伝えしたくてコメントします。
お忙しいでしょうから、お返事はいりません。
田下さんの書かれるもの大好きです!宮沢賢治も樋口一葉も、通り一遍じゃなく愛情にあふれていて、二人ともあの世で「そうそう、そうなのよ!」と言っている様に思います。
脳について書かれたものも、どんな本より解りやすくてストンと落ちる感じでとてもいいです!若者にだけでなく、私達年寄りにも必要な知識だと思います。若者と違って自分の取捨選択が複雑なルートを通るかもしれませんが、幸せな老人になるための素晴らしい知恵が詰まっていると思いました。日本の老人の幸福感は他国に比べて随分低いと聞いたことがあります。先生のおっしゃる様に実行して、私は幸せな老人になろうと決心しました。
それから、近くで息抜きしたい時におすすめの場所をご紹介します。
車で5分くらいの市内にあるオギノエンファームという所で、最近のマイブームなんですが…
ヤギとニワトリを放し飼いしていて、有機栽培でお茶や野菜を作っている農家があるのをご存知ですか?お手製の大きなブランコもあって、近所の子どもたちも遊びに来ていて、学校帰りの中学生と小学生が一緒に遊んでいる、今時珍しい懐かしい光景が観られる良いところです。固く言うと個人の所有地ですが、家の人に会ったら挨拶する事!と書いてあり、門も柵も無いので誰でも自由に入れます。もう少し涼しくなったら、お連れしてみたいなぁ〜と勝手に思っていました。
ご主人様には4月の頭に御目にかかる機会がありまして、さすが田下さんのご主人、素敵な方だなぁと思っておりました。
大変だと思いますが、ご無理なさらずお身体を大切になさってください。
これからも田下さんの書かれるものを楽しみにしております。
ヒロミ
ヒロミ様
コメントをありがとうございました。
<オギノエンファーム>素敵ですね。
是非行ってみたいです。
ただ、夫憲雄氏が脳手術の後、認知症的症状(要介護3)がひどく、
一日中、目が離せない事、そして
今、毎日東村山の多磨北部医療センターへ、放射線を受けに行ってます。
それが終わるのが7月27日で、もし経過が良ければ、
この後は、デイケア、ショートステイなどを活用して、
少し外出もできるかと思います。
もしかしたら秋になるかもしれませんね。
その時は是非ご一緒させてください。
毎日暑い日が続きます。どうぞお体を大切にしてくだい。
ありがとうございました。