この数日の報道で、
今回の安倍氏事件のその闇の深さに、言葉がない。この国はどうなるんだろ。
たしかに、為政者は、あれもこれもみんな引き連れていかねばならない。
政治家は、善も悪も、清も濁も、国民皆んなを引き連れて、
時には手を汚す事も、国家経営をする、ということだと思う。
しかしそれでも、最低の倫理ラインは持っておかねばならない。
政治家の良心と言うべきものを
持っておかねばならない。
他方、政治家だけではなく、カルトに入信し献金する国民の知性も、相当劣化していると思う。
あのオーム事件は、国民の教訓にならなかったのだろうか。
前回書いたように、
脳は、マインドコントロールに対して、セキュリティが甘いのです。だから、
よほど自分の中にしっかりした現実認識を持っていないと、やられでしまいます。
教祖達は、言葉巧みに
ちょっとした心の隙間にスルリと入り込み、その人の観念を乗っ取ってしまいます。
心の隙間とは、自信の無さや依存人が強いひとや、孤独で寂しい人がもつ心の空白です。
脳の解明が進んでいる今日、
少なくとも脳科学者や、心理学者、社会学者達は、
それらの観点から、
神やその他の神秘的存在に対する明解なメッセージを出すべきだと、私は考えます。
少なくとも、これからの新しい未来にむけて
出来るだけ、わかりやすく、人々に説明すべきだと思います。
勿論、キリスト教やイスラム教など、国家的規模の宗教までになっている国々や人々には、
大きな動揺や反動がおきるかもしれません。
しかし、前回書いたように、優れた宗教は、文化遺産なのです。
人間の精神の拠り所として、科学とは別の次元で、
脆弱でちっぽけな存在である私達の、道標と祈りの場として、
大切な役割があると、思います。
この国の未来のために、
政界が一日も早くカルトの汚染から抜け出し、
新しい政治と政治家の時代へ向けて、出発してほしい。

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