日本人は産業設計ができない。
島国の為か、スケールが小さい。
殆どが個人のレベルで止まっている。
有機栽培も随分長いことつづいているのに、産業化していないのは、おそらく
産業設計を誰もやってないからだと、私は考えている。
そうならないように、
最終的には自然栽培農業のコンビナートとしての遠野の小友村が、
日本の高価なブランド米として、
世界へ輸出する、くらいの意気込みで
設計できるといいね。
自然と協働したそれは
同時に日本のSDG sの実現モデルにもなる。
栽培そのものに大きな意義と価値が生まれる。
その為に今、「勘六縁」のみんなが歯を食いしばって、自然との格闘をしていると、私は思っています。
産業設計と同時に、重要な事は、
消費者を甘やかすな、安売りはするな、ということです。
間違えてもらっちゃー困るんだけど
金持ちを相手にせよ、と言う事ではありません。
そうじゃなくて、
手間のかかったもの、高品質のものを手に入れるのは、
それなりの対価を支払わなければならない、と言う厳しさを、
消費者に徹底しなければならない。
今の日本がデフレに陥って抜け出られないのは、
価格破壊に始まった、究極の、安売り合戦に陥ったからです。
ほんとうには、
高品質の商品なり、製品を、
いかに消費者に理解してもらい、
対価で売ると言う努力や知恵を働かせなければならなかった。
値段を下げるのは、一番安易な方法だからね。
その厳しさから逃げ、
とりあえずの競争に勝つ為に、
価格を下げる、と言う極めて安易でレベルの低い事ばかりを、
日本の商人達はやってしまいました。
その結果が、安売り競争と
<お得>合戦になり、
消費者は<お得>と言うフレーズの奴隷になってしまった、と私は思います。
それは生産者と消費者とのズレをおこし、
我儘な消費者を忖度し、
そのツケが、生産者に回る悪い循環となりました。
デフレから立ち直れない日本と日本人の、根底からの意識改革が必要だと私は思います。
※このところのインフレ傾向は、別の原因です。
次回は、今度こそ、
私がひそかにみつけた、
もうひとつの「どこかにある美しい村」について書きます。

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