もういいですよ、忘れてください!

こんなことを書いたら、お叱りをうけるかもしれません。
でも、もしかしたら、ホッとされる方もいるかもしれませんので、
書きます。

先週の3月11日、私は岩手の被災地におりました。
そこでお聞きした話です。

Aさんは津波で被災されましたが、なんとか難をのがれました。
しかしAさんの親友や知人の方々が亡くなりました。
被災後Aさんはその町を離れましたが、
この10年間、3月11日になると、亡くなった親友や知人の方へ
お線香をあげに通いました。
私は11日の夜にAさんにお会いしたのですが、
とても疲れた様子で、ポツリと、
「もう、今年で終わりにしたい、終わりにします。」と
おっしゃられ、私も、
「そうですね・・・」とうなづきました。

そしてこれは震災とは関係ない話ですが
数年まえ、初老のご婦人Bさんが、
カウンセリングに来られました。
そしてBさんの子供の頃から青春期までの苦い思い出を
お話くださいました。
そしてその苦い確執の相手だった母親が認知症になり、
今、その介護をするのがとてもつらいこと
吐露されました。

詳しくは書きませんが、私はBさんに、

「もういいですよ。」そして
「もう忘れてBさんの残りの人生をご自分のために
お使いください。」
と言いましたら、Bさんはホッとされたようでした。

人間の脳は、ちょっとしたことで、
過去の嫌な思い出がフラッシュバックします。

ご自分を責めていると、それがいつまでも続きます。

どこかで、もうこのことは忘れる、或いは
これはもう思い出さない、とけりをつけて、
ピリオドを打ち、
それをシャッタアウトする必要があります。

人はそれぞれです。
その人にしかわからない苦いものがあります。
いつまでも責任を負うことはありません。
忘れること、思い出さないことも

とても、大事だと私は思います。

チューリップが咲いたよ!

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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