MENU

◆芸術生活その19、エゴンシーレの赤!

若い頃のことです。

最近エゴンシーレの展覧会広告がFacebookに出てきているので、思い出しました。

初めてエゴンシーレの絵を見た時は、落ち込んで、というか、

不安に襲われて、

逃げるように、会場からでた。

なんだかエゴンシーレの赤が、

まるで血の色、血管の赤の様に思えたからです。

そこにいたのは、精神を病んだ青年画家の様に思えました。

その時、たしかクリムトも一緒に展示されていて、

私の目には、クリムトもまた、異様な恍惚感の中にいる画家で、

やはり気味が悪かったです。

シャガールも、表面的には美しい色彩や幻想の世界のように見えるけど、 

よく見ると、

描かれている動物達の目は、悲しそうで、かつ攻撃的でした。

ゴッホの絵を見た時、

夜のカフェの絵は、底冷えするような孤独感が漂っていて、

ゴッホも、よくがんばって生きていたなぁ〜とも、思いました。

他の人達は、どんな風に感じながら、これらの絵を見ているのだろう。

時にして、

絵が突きつけてくるものに、

私はたじろぎます。

思い返すと、私自身、

こんなにも、

壊れそうな神経の中、

よく、ここまで頑張って生きてきたなぁ、と、

思います…笑!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

コメント

コメントする

目次