もうお気づきの方もたくさんいらっしゃると思いますが、
テレビはオワコンらしいということです。
テレビが始まったとき、評論家の大宅壮一氏は、これからは、一億総白痴になると、嘆きました。
つまり国民がテレビで放送されることに、マインドコントロールされ、
自分で考え判断ができない人々が増えるという危機感です。
果たして残念ながら、その通りなってしまいました。
テレビが普及する事で、最も変化したのは、商品販売のコマーシャリズムです。
それ迄のせいぜい新聞やチラシや口コミの宣伝とは違い、
テレビ放送でのコマーシャルは桁違いの効果が生まれました。
こうなると当然商品販売は別の顔面を見せて来ました。
つまり、その商品の中身の品質の良さで売れる事より、
コマーシャルにより、
いかに多数の購買者にアピールできるかが
大きなポイントになって行きました。
勿論品質の良さで売れる商品ありますが、
しかし、莫大な費用をかけてコマーシャルの力で売れるものもたくさん出てきたと思います。
私が何を言いたいか、というと、
日本全体が、いつの間にかコマーシャリズムに毒され、
国民の物事の本質を見抜く目や考察力が無くなってしまったのではないか、という事です。
いつの間にか電通や博報堂という、広告代理店が政治の裏の権力をにぎり、
何もかもが、つまり、経済も文化も社会そのものが、
宣伝と消費文化(浪費文化)のなかで
消耗されるような国になってしまったのではないか、という事です。
虚栄心が刺激される、表面的な意匠や包装が、
あたかもそのものの価値であるかのような
詐欺まがいの商品文化が、闊歩してしまった。
中身よりも表面的なことばかりに左右される社会。
それは私自身も含めて民衆が、
経済だけではなく、
政治や文化も、
そういう軽薄さに毒されたと、
思うのです。
◯
実は昨日郊外まで車で買い物に行きました。
その途中で、すごいゴミ屋敷があり、びっくりしました。
2階の屋根近くまで積み上げられたゴミを見て、
あー私達、
何かボタンを掛け違えたなぁ〜と思いました。
物質が溢れ、物質に心理支配され、
逆に、
自分で考察、整理できない人間が増え、挙げ句に、
片づけができないとか、断捨離とかが流行る社会。
そして、お得に群がる人々。
ただ、冒頭に書いたように、テレビはオワコンになり、
これからインフレが進むとすれば、
そういう軽薄な消費(浪費)文化から抜け出すチャンスかもしれませんね。
これからは、売る方も、買う方も、
しっかりとした金銭哲学や、
ホンモノ志向が生まれて欲しいなぁと、
自戒を含めて、
そう思います。

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