中東地域研究者の錦田愛子さんによると、
パレスチナとイスラエルの問題は、確かに宗教な面もあるが、
土地とアイデンティティを巡る争いだとある。
昨日もかきましたが、
それぞれの民族、国家は、それぞれ特有の貌(フェイズ)を持っており、
脳科学的にいうと、
遺伝子と文化による、
意識、価値観、存在の仕方が
まったく異なる貌(フェイズ)を持っている事からくる、
争いになる。
それがパレスチナとイスラエルとの
土地への望郷であり、
そのアイデンティティをかけての
争いになっている。
ただ、この科学の時代に、
つまりそれぞれの脳のアイデンティティが異なることが、
もう実証される時代において、
なんとも古く、古典的な争いかと、
私は思う。
脳のアイデンティティの違いなら、
殺し合う事はない。
互いの意識を統合しつつ、
共存のプログラムを模索すればいいだけのことで、
殺し合いをすることなど、全く不毛である。
しかし、イスラエルも、パレスチナもロシアのプーチンも、金正恩も、
そのリーダーや政治家達の頭の中は、
20世紀的思いこみで、停滞している。
時代はAIを駆使する、
科学の時代への大転換と世代交代の時が、
来ているのに、彼らの頭(脳)は、
旧すぎる。
私はそれが分かっているだけに、
人々が殺され、街が破壊されるのが、悔しくてたまらない。
しかし、一つだけ、
心に刺さる事が、書いてあった。
それは記事の写真のコメントにあった。
「パレスチナ人は広島を『復興の象徴』と捉えており、
『原爆で壊滅しても復活したように、いつか自分たちも』と
語るという」
あの戦争の焼け野原から、
日本は復興したんだよね。
今、私にできることは、
一日も早く、この旧い狂気の争いが終わり、
パレスチナの人々の中にある
その逞しい生命力が失われないことを、
祈る。


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