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エッセイその7、 人はみな寂しい。

人は寂しい、私も寂しい。

だからそれを前提に生きる。

寂しいから人と会うとちょっとだけ嬉しい。

寂しい自分を抱え込んで肘掛け椅子に座り込む。

寂しさは鉛のようになってそれを抱えたまま、

深く深く眠りの中へ堕ちてゆく。

残念なことに自分の寂しさを他者で埋めることはできない。

それを求めた瞬間から寂しさは倍になって孤独へと走って行く。

だから気分を変えよう。

温かいココアに蜂蜜をたっぷり入れて飲むのも良し、

何かを買いに行くのも良し、

私もぼんやりと料理の雑誌をめくっていたら

少しずつ心が埋まってきたよ。

食いイジが張っているからね(笑)

人間は寂しいけど、でもそれも長くは続かない。

たいがいの人が

なんとかかんとか心を立て直し、

寂しいことも受け入れて生きている。

偉いね。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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