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田下憲雄氏は全勢力を尽くして社員へのメッセージを書いた。それは時代の趨勢を超えて人間と人間の労働がうみだすビジネスの構造についてである。

こうして推敲をしてみると、

憲雄氏が全勢力を尽くして会社作りをし,社員へのメッセージを書いたことがわかる。

大袈裟なようだが、命がけで書いている。

ただそれをその核心的なことを理解できる人間がいなかった,と言うことだね。

書いてあることは,最も本質的なことであり、

それは時代の趨勢を超えて人間と人間の労働がうみだすビジネスの構造についてである。

労働への意欲はどのようにな時にこそ湧いてくるか。

また新規事業や発想の元にある、

偶有性と棲みこみを脳がどのように発火して行くか、

更には戦略とは何か、その本質的構造とは何か。

すなわち、根本にそれが分かっていないと,表面的な方法論に終始してしまう。

あー凄いことが書いてある。

つまり、時代を見据える先見性とは、

人間とは何か、

その人類史からみえてくる原像に対する知識と認識。

過去の事象を総括する中から見えてくる社会学的見地。

さらに脳科学によって解明されている人間の脳世界。

それらを下敷きにして憲雄氏は、よりわかり易くメッセージとして発信している。

いみじくもそれは、

私の人間追求の勉学と苦労の日々の実践から分かり得たことと、

会い通じる世界でもあります。

ビジネスとは経済とは、

人間の時代の推移の中でさまざまに様態をかえては浮かび上がる最も表面的な現象であり、

しかし、それを制して行く為には、

その根源にあるものをしっかりと見据え,押さえておきなさいよと、

憲雄氏は懸命にメッセージしている。

会社とはその成長の為に社員を犠牲にするものではない。

むしろ社員のもつさまざまなポテンシャルが生かされる時、

会社は最も意欲的な集団組織????生きもの,として

力強く生産性を高めていく。

それはいつも新しいことへのチャレンジでもあり、

まさに人間が生きる道そのものであること。

私も、何回もこのメッセージ集を読み返して、やっとそれが分かってきた。

それは憲雄氏が、

会社という媒体を通して、

その背後にある人間の幸福を見つめていたからに違いなく。

最終的には,社会も政治も経済もすべてが、そこへと収斂していかなければならないからである。

あー頑張って今朝もまた推敲を進めよう。

今日から8月、カレンダーは香本博さんの「そばの花」

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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