以前にも、遠野には未来産業のポテンシャルがあるよ…とお伝えしましたが、覚えておられるだろうか!
実は今、
あーやっぱり,という一行を見つけました。
それは経済評論家の森永卓郎氏の「なぜ日本だけが成長できないのか」という本の中にありました。
氏が、日本の農業について,
TPP自由貿易のまま放っておくと、日本の農業は壊滅してしまうだう。しかし、
『高付加値の農産物を作る農家は生き残るだろう』
と書いています。
実は私もそう思って、
映画「どこかに美しい村はないか」を作りました。
映画「どこかに美しい村はないか」は、私が、
未来を見据えてプロデュースした映画です。
感傷的に過去を懐古する映画でも、
ロマンの映画でもないのです。
これから来るA Iテクノロジーの時代、
悪くすると日本の農業がどんどん人工化され、故にそれは、
外国産のものとの区別化が出来なくなる恐れがある。
その時TPPではなく、
保護貿易にしないと日本の米作(農業)は守れない、と森永さんは書いているのです。
そんな中、映画でご紹介した
佐々木よし江さんの遠野人形や、
新里さんの豆腐や、佐々木悦雄さんの自然栽培の林檎、そして
勘六縁菊池青年夫妻の自然栽培の米こそ、
高付加値の産業となりうると私は考えます。
そのメッセージを籠めて能勢監督と共に映画を作りました。
そして、物産だけでなく、
遠野の美しい山々と田園と空さえも、
未来では高付加値を与えられるでしょうと。
ただ、それをご理解いただくのはなかなか難しい。
そこまで未来を覚醒して見通せる人も,滅多にいませんからね。しかし、
それでも少しずつ、分かった人が出てきており、
それが経済評論家の森永氏の本の中の一行に記されていた,
と、いう訳です。
遠野の中にある未来産業として、
最も有望なのは「勘六縁」でしょう。
ただし、一軒の、個人産業、家内工業では無理です。
持続的な産業にする事が必要です。
それは、とても重要であり、
その為には、遠野或いは小友という地域の中に、
「勘六縁」と共通の意志を持ち、頑張り耐え抜く
仲間や同志や先輩などなどが、
何軒も、共同の力を持った塊としてある事が、
産業化の鍵となると、私は考えており、
その事は菊池青年にお伝えしました。
そしてやはり,遠野市が、遠野の市民が、
「勘六縁」の存在意味を理解し、
貴重な中心拠点として、
しっかりと戦略的に位置付け、
応援支援していただけたら素晴らしいです。
本当は、佐々木悦雄さんの林檎園も、ちゃんと継続させていけば、
未来の高付加値産物になると思いますが、
現実的にはなかなか難しいようで、もったいないなぁと思います。
遠野を高付加値の産業フィールドにするには、
戦略が必要です。
ローマは1日にしてならず。
時が来て,慌ててやろうとしても無理です。
今から準備しておかないとね。
そして、どうやら「どこかに美しい村はないか」の続編ともいうべき、
能勢監督とカメラ界の大長老二人で撮った
映画「僕の稲作は未来に向かって進む」の上映会を、
遠野で、能勢さん主催でやるみたいですよ。
「どこかに美しい村はないか」は、
遠野の美しい田園と児玉房子さんのガラス絵に、私が惚れ込み、作った映画です。
これで儲けようなんてケチことは一切考えといません。
これからくるであろう時代を射程にいれて、その時代を作る人々への
ささやかな贈りものです。
遠野が生き延びること、
勘六縁が地に根を張って成功すること、できたら悦雄さんの林檎栽培が継承されることこそが、
翻って、
日本という国の延命モデルになると思って作りました。
私の深い意志を汲み取りかつ、
遠野の為に使ってくれれば言うことありません。
他の地域の方々も、同じような心ざしをもつ人々も、良かったら使ってください。
私の予想では、これまでの資本主義経済と人間の文化が枯渇し、迷路にはいるかもしれません。
その時,この映画が、なんらかの役にたてれば嬉しいです。
今でも私は、
能勢監督とともに、
いい映画を作ったなぁ〜と、
自負しております。
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