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人はなぜ生きるのか10、人間は夢を見ながら生きる!

人は夢を見ながら生きるんだね。

しかし私はこの間、

夢や幻想を排除してひたすら人間の現実を見ようとした。

もうそれは,私に残された最後の課題としてね。

苦しかったなぁ〜。

ゴッホの手紙を読みながら、

書きながら、彼の苦しさに寄り添ったよ。

そしてゴッホが凄いのは、

自分の脳のエラーに苛まれながら、

それでも彼は、

自分が美しいと感動したものを, 

描き続けようとした、最後までね。

      ◯

安吾の堕落論を読みながら、

これが「素」の人間の姿だとしたら、

その「素」の人間の窓から覗いた沙婆は、人間の欲にまみれ、

どうしょうもなく薄汚く荒れ果てていく。

しかし安吾は言う。

人間は生きことが、全部である。

そして死ねば全てがなくなる。

だから生きることだけが、

大事であり、

そして生きることは疲れるね,と。

ほんとうに私も疲れはてた。

     ◯

夢をみることは決して悪いことではない。

ただその夢に薄汚い欲が引っ付いていたり、

過度の他人への期待が引っ付いていたりすると、

その夢は間違いなく、

壊れてゆく。

しかしゴッホが、

この美しい景色を描いてだれかに届けたい、と頑張る夢は、

いいじゃないか〜。

ゴッホが描きながらワクワクする、

その臨場が、

素敵だなぁ。

そういう夢は伝わるよ!

夢は贈りものだと、私は思っている。

その夢が、

その人にも、彼の人にも、

疲れる人生の合間に、

ツツマシイ、ホッとするため息になることを、

私は願っている。

     ◯

今日爺さんが帰って(退院して)きます。

半分寝たきりになってしまいました。

介護を頑張ります。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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