◆地方に産業を興す、その4,リーダーが必要です。

産業は天から降ってくるわけではない。

産業となっていくためのプロセスが必要です。

その小さい萌芽がやがて機が熟すると、大きな経済効果を

もたらしていくのです。

この度映画に出てくださった佐々木悦雄さんが

心臓のバイパスを作るために入院されました。

御存知のとおり悦雄さんのリンゴ畑は、無肥料、無農薬で

栽培されています。

その林檎栽培が成功するためには約10年を要しています。

しかし聞くところによると、後継者がいないのだそうです。

もったいないね~。

ただ小規模なので、生活を支えるまでの収入には

なっていないとのことで、

そのことも一つの課題です。

しかしそれでも、このリンゴ畑は前回書いたように

人の手で作られる無肥料、無農薬の製品として

●将来有望な経済資源になります。

産業は、生産者が集団として塊で表れてこないと認知されません。

大きな塊となるためには

違いを超え大きな輪での括りの協働と協力が必要です。

例えば、農業なら

「人間のためになる食物、製品」ので、

大きな括りで共同していくことが必要です。

高度テクノロジーで作られる規格品ではない、

人の手がかかった農産物、美味しくて体の滋養になる作物を

こころざしを以て産業を作り出すという事です。

「人間のためになる」という括りで、

自然栽培や有機農業などを始め、その他さまざまな

アナログな方法をもって生産される農業と作物が

その地域全体で産業化すれば、

エライことになります。

例えば、遠野なら遠野中を

自然栽培や有機農業やその他「人間のためになる農産物」を

産出する町として、産業化したら、

エライことになる、という事です。

勿論、産業化し、経済として成立するには

時間が掛り、手間がかかり、

大変な努力と忍耐が必要です。

そしてこれも重要なポイントなのですが、

どうしても日本人は、

個人の職人的事業のところでストップしてしまいがちなのです。

だから点在としては存在するのですが、

違いを超えて大きなスケールで、こころざしのある人々を

全員引き連れていく、というリーダーが出てきません。

ほんとに些少な違いのところで、小競り合いをします。

高度テクノロジー農業に対抗するためには、

アナログな農業すべてが

違いを超えて協力し合うというスケールが

必要です。

あれかこれか、ではなく、あれも、これも全部引き連れていく

リーダーです。

まあ、そういうリーダーが
時間を経ていく中で

出てくるかもしれませんね。

人間というのは厄介で欲張りですから、

ある結果を出さないと、つまり、成功が見えないと、

なかなか後に続く人が出てきません。

そういう意味では、開拓者というか、

時代を切りひらいてゆく人は苦労の連続でしょう。

しかしこれからの時代は、中途半端なものはどんどん落伍していきます。

あちこち様子をうかがうような人間は、

AIとのせめぎ合いには勝てません。

時代を見据え、意志と覚悟を以て、

自分の信ずるところを切り開き、

産業化できるといいですね。

ほんのり赤く色づいてきたリンゴの実です。
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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