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◆地方に産業を興す、その5,資源は足元にある!

これは心理学の鉄則でもあるのですが
すべてのことは全部自分の中にあるということです。

同様に資源においても、他にあるのではなく
その土地、地域自身の中にあるという事でもあります。

その事を少し書きたいと思います。

5年前、私は漫画家の奥友志津子さんと共に
「遠野の妖怪アイコンフェスティバル」という
展示会をやりました。

これも実は大きな意味があって、

資源というのは自分達の中にあるということを
遠野の皆さまにお伝えしたかったのです。

遠野と言えば「遠野物語」です。しかしそれももう古典の話であり、
それを資源化して現代へと生かすには
どうしたらいいか、という事です。

まあ普通に思う浮かぶのは、

その歴史を辿り、適地を訪問したり、観光化するという事でしょうが、

私の考えは、ちょっと違います。

確かに遠野物語をベースにするが、それを更に

現代化して生かす!!

●現代の遠野の子供たちが描いた妖怪の絵を

●アイコン加工して

・各家の<屋号>にしたり・商店の看板にしたり、

・商品や土産物にも貼る

・信号や道標識にしたり、

遠野中が、

子供のたちの描いたアイコンの妖怪で埋まる町にする、と

いうことです。

●どこかのアーティストやクリエイターに外注すると

大変な経費がかかります。そうではなく

遠野の住民自身でやっちまおう・・・ということです。

自分ちの子供や孫が描いた絵を、
そのままアイコンにすればいいのですから。

最も創造性に満ちている子供たちの力を借りて

遠野全領域を、遠野市民全員の手で

ダイナミックに

新しい野物語の街へと蘇らせるというアイデアです。

なぜなら、遠野の住民こそは、

遠野に出現した妖怪の子孫であり、

その遺伝子を持っているはずですからね。

だからきっとその痕跡があるであろう、遠野の子供たちに

妖怪の絵を描いてもらいました。

3年で、約500点妖怪の絵が集まりました。

驚いたことに、そこに描かれたのは

どこにもない、見事なる個性を持った遠野の妖怪たちでした。

言なれば、ポケモンや妖怪ウォッチ等のいわゆる

アニメ的な妖怪ではなく、

そういうものに毒されていない、

遠野の生活感溢れる妖怪たちでした。

それを用い、

例えば、観光客が一歩遠野の町や郊外に入ったとたんに

あちこちに妖怪アイコンが溢れた町が出現する・・・・驚!!

・妖怪アイコンの駅。
・妖怪アイコンの信号機
・妖怪アイコンの道しるべ

・妖怪アイコンのお饅頭や菓子が売られている。
・妖怪アイコンのお米、味噌、酒も売られている。
・妖怪アイコンがデザインされた衣料品
・食堂看板もメニューも、もちろん妖怪メニュー。
・妖怪アイコンの理髪店、美容院・・・・などなど

・スーパーの魚、野菜、果物にも生産者の妖怪アイコンをつけて売る。

・もちろん土産品にも。

アッ、お墓に・・・!

あれっ、ここはまさに遠野物語の子孫、妖怪の町なのだ!!

それ以外にも

・自分ちの子供や孫が描いたアイコンを、家の屋号にして掲げる。

・食堂や・商店のアイコンとして看板にも描かれ、

勿論・遠野の特産品には漏れずにそのアイコンが貼ってある。

・都会のアンテナショップで売られている製品も、

妖怪アイコンがついているだけで、

ひとめで、他の地域の物との差別化ができます。

もうほんとに

遠野は名実ともに、妖怪の町や里になっている!!

それは世界のどこにもない、妖怪の町です。

商売をやっていない普通の家でも、
爺ちゃんやばあちゃんから聞かされていた
遠野の妖怪の話を、孫が描いて、それを表札にする。

アイコンは子供達にコンピューターで加工してもらう。
子供たちは、どんどん創作意欲で楽しくPC操作の腕があがる。

あゝこれが本当に実現できたら、まさに遠野は世界にはない

唯一の町になるでしょう。

人間はどうしても、他者や他所にほうが良く見えてしまいます。

しかし、本当は自分の足元にこそ、宝物が埋まっているのですね。

あったらつよきでいいかえせ!!・・・その通りだね!…笑!
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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