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◆田下啓子痛快エッセイ13、なんて素敵な女たちジェンダー論!その1

私にはFacebookでの遠野の友人たちがたくさんいる。

毎日その友人たちが載せる遠野の風景をみながら感動する。

殊に冬の空と山と田園の風景は絶品である。

先日電話でそれを遠野の佐々木悦雄さんに話したら

「炬燵でそれを見るのが一番いい!」と言われた!すみません…苦笑!

そうだ、遠野の人々は、

冬に厳しい寒さに耐えて生き延び、生きておられるのだ。

      〇 〇 〇

映画「どこかに美しい村はないか」を撮影ロケの時、

能勢監督から、

「タオリさん、一番遠野らしい女の人を探してきてください。」と

言われた。

その時、すぐ頭に浮かんだが、遠野の郷土人形「附馬牛人形」で

そこには、他では見たことのない、表情のお姫様人形がいて、

そのお姫さま人形に、私は強く心を惹かれていたのを思い出した。

それは厳しい風土に耐えて生きる女(姫)の様で、

女の人形にありがちな薄笑いや媚がなく、むしろ

少し暗い表情の奥に、秘めた意志の強さを感じた。

そんな風に人形を感じたことはこれまで一度もなかった。

そして能勢監督に言われた時「遠野郷土人形民芸村」の

佐々木ヨシエさんを思い出し、

ひとりはヨシエさんでいこう、と決めた。

そしてもう一人については、

10年前、私が遠野に行き始めた頃、

遠野のメイン通りには「御酢屋」さんがあり、

珍しいなあ~と思っていた。

今回その御酢屋さんも取材したいと考えていたが、

しかし残念なことに撮影ロケの頃には、もうそのお店は廃業となっていた。

しかし思い出したのは、

もう一軒、図書館のすぐ手前にある、お豆腐屋さんで、

ここでは手作りのお豆腐を、何度か店先で食べた。

その時、女将さんに

醤油をかけて貰った豆腐がメッチャ美味しいかったのと、

その女将さんの中に、ただものではない女性性を感じた。

能勢監督は、もしかしたら若い女性をと、思っていたのかもしれませんが・・・苦笑!

いかにも東北、そして遠野を代表する女性として、

附馬牛人形を制作する佐々木ヨシエさんと、お豆腐屋さんの・・・を

推薦した。

そのお二人が仕事をする様はまさに女性のダイナミズムがあり、

それに田植えをするバッチャが加わり、

私はロケの度に、そういう女たちに見惚れたのですよ。

逞しく、朗らかで、

生活力の足が地について生きている東北、遠野女たちのそれが、

素晴らしい映像になったことは、間違いない。

そうですよね、能勢監督!!

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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