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三人の青年その3「死と再生」のプログラム、全否定が起こす脳のパラダイム!

三人の青年の事からちょっと離れますが、

このシリーズ1でユング心理学の「死と再生」の事をかきましたので、

厳しい社会の中で、

しっかりと自分を生かして行くためのヒントとして、

ユング心理学の「死と再生」について、少し書いておきます。

実はこの「死と再生」の理論が一般にはどれくらい認知されているのだろうと思い、ぐぐりましたら、

あったことにはありましたが、

中にはかなりトンチンカンの説明のものがありました。

ただね、それも仕方ないというか、無理もないのですよ。

この理論は実は

????体験してみなければ、

その実相の凄さが、

わからないのですよ。

実は、脳と心理における大変なパラダイムをユングがいっているのですが…。

 ー死と再生のプログラムー

人格も含めて全否定されたらどうなるか。 

普通のカウンセラーは否定ではなく肯定ばかりを示唆しますが、

実はね、全否定こそ、

凄いことがおきる究極のカウンセリングです。

人格も含めて自分が全否定され、

感情においても、

グーの根が起きないくらい打ちのめされる時、

そこから這い上がる過程で奇跡が

お き る❗️のです。

つまり、脳の中で、

????パラダイムシフトが、

おきるのです。

・それまで自分が思い込んでいた事

・親から刷り込まれていた事

・親や教師や学校で刷り込まれていた社会認識や価値観

・自分の中に刷り込まれた序列意識

・自分の中に芽生えた傲慢な優越感、と稚拙な劣等感

などなどが

崩壊し=死んでしまうのですから。

そして生まれてくるのが、

????新鮮な脳のゼロゾーンです。

だからといって人格は崩壊しませんよ。

ゼロゾーンは、再生する為に今までのすべてが0になる、

つまりそろばんでいう「ごわさん」のように、またらはじめからという

再出発の為のゾーンです。

しかしほんとうは、

むしろもともとあった自分本来の感性(親などに影響される前の感性)とが、

蘇ります。

ある意味真の自立の始まりです。

つまりそれまでの親の情報圏から脱出するからです。

死とは、

脳の中の自分のローカル情報がことごとく打ち砕かれて、しまうことです。

すべてが消えるわけではありませんが、

ローカル情報の先入観が後退していき、

そしてでてくるのが

自分はここからまたやり直そうという、

????新しい意欲です。

これが湧いてきたら、

もう凄い!

世界が全く新生なものに変わって見えてきます。

そして、

「死と再生」のプログラムは、

ここまでやり切らないと、

成就しません。

途中でやめたら、それまでです。

しかしやり切ったのちには、

新しくデータ形成する為の

能力や知力が、

どんどん開かれていきます。 

なぜなら、

その人のローカル情報こそが、

その人の能力にブレーキをかけていたからです。

更には必要のない不安や怯えで、

その人間の中から心理的に脅しを

かけていたからです。 

ローカル情報こそ、

????自分の正直な実感や感覚、感性や、

素直で純粋な感情に、

色眼鏡をかけさせていたのですから、

それが壊れたと言うことです。

ただね、大概の人は自分が変わることに尻込みします。

なぜなら、

表面的には、完膚なきまでにも

全否定されるのですから、

そりぁ恐ろしいもんです。

だからこのプログラムを乗り越えた人はとても希少な人達です。

実は私も30代後半の時、多分作家デビューしたそのすぐ後だったと思います。

私のカウンセリングのK先生から、

完全にノックアウトの

厳しい全否定を受けました。

先生からは、

グーの根がでないほど論破され、

ズキンズキンと厳しい言葉が私の胸に突き刺さり、

決め付けられ、激しく叱咤されました。

完全に私の自我は、

へし折られてしまいました。

頭の中がかなり混乱しながらも、

それまでは、思った事もない、

生意気で傲慢な自分の姿に、

気づいていきました。

自分ほど愚かで、頭の悪い人間はいないだろう。

自分ほど傲慢で、人格の歪んだ人間はいないだろう。

これまでなんと低劣で、恥ずかしい自分を生きてきたか。

と思いながらも、

その一方では、それに対する反論と

先生に対する猛烈な怒りと

絶望的な悲しみが、

体中に走り

怒りが脳の中をあばれまくりました。

が、

しかし、時間が経ち、日が経つにつれ、だんだん理性がよみがえり、

先生の指摘をしっかりと受け止め始めました。そして、

やっぱり、今までの自分ではダメなのではないかと思い始めました。

もっと真摯に新しく生き直したい、

自分らしく清々しく生きたいという気持ちが

湧いてきました。

更には自分の傲慢で、

今まで上から目線で見ていた人や、

バカにしていた人には恥ずかしく、

ほんとうに穴があったら入りたい気持ちも湧いてきました。

約三日間、私は打ちのめされ、考え続け、足掻きました。

しかしね、

しかしやっと四日めくらいから、

心の中になんとも清々しい風が吹いてきました。

その3日間、私の下着は茶色に汚れていました。

今から思うと血尿が出ていたのだと

思います。

K先生こそは、

誰も言ってくれなかった私の未熟な歪みや驕りを、

真正面から指摘、突き崩してくれた恩人です。

世の中一般には、安易で表面的なカウンセリングが溢れています。 

カタカナでいかにも耳障りのよいものも、

ワンサカと蔓延っています。

しかし脳世界(心理)はそんなに簡単でも、甘くもないのです。

それに遺伝子と遺伝情報は、

一生付き纏い傲岸で頑丈ですから、

人間はそれにも振り回されます。

人間は、

そうそう自分が変わる事も、

変われる事も、できないのです。

だから、その困難な扉開けようと、

私をカウンセリングしてくださった先生も、

命懸けだったと思います。

クライアントの中には、全否定された事を恨み、

先生への仕返しや非難もあったと思います。

その重圧もあっせいか、先生は早く亡くなられました。

ただ、私はこの貴重な「死と再生」のプログラムで、生まれかわりました。

まさに再生しました。

以来、

それまでの感情の起伏が激しく、

心的動揺になやまされていた私でしたが、

そういう自分にしっかりと釘をさし、

理性で客観的に検証する方向へと自分の舵を切りました。

また、

ものごとや事象を相対的にみる、

理性の脳作業が私の中に生まれました。

私何を言いたいかというと、

脳の世界は決して甘くない、と言う事。

そしてその人間の脳世界のデフォルトである

ローカル情報を変えていかなければ、

人生は行き詰まってしまう事。

ほんとうに自分らしく、また自分の能力のポテンシャルを引き出すには、

脳のパラダイムシフトが起きるくらいのことが、なければならない事。

大きな失敗や挫折のなかにこそ、

そのチャンスがあること

また、それを導きをしてくれるカウンセラーは滅多にいないこと。

しかしもうひとつチャンスがある。

それは、

・他者の言葉や行為で傷ついた時、

感情的に受け取らず、きちんとそれを受け取り検証すること。

・自分が拒絶したくなったり、受け入れがたい事の中に、

本当は自分が直視しなければならない真実がある事。

・ローカルな自分を変えて、

新しい情報を脳に入れていかない限り、

いずれローカル情報は限界になり、

そこからは、

限りなく無能になって行くこと(ピーターの法則)

・主観的な自分にしがみついたり、

傷つきたくない為に、

自己防衛ばかりしたり、

さらに、言い訳ばかりすると、

脳は紛れもなくどんどん客観性が劣化して、

主観的独りよがりの

無能の脳へと爆進して行くこと。

常に、理性の脳や客観性の脳を鍛えてゆくこと。

その為には、いつも自分の中をくまなくながめ、

常に言葉と心の自己一致の自分を

生きることだと思います。

以上です。

シソの画像のようです
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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