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エッセイその8 片隅を照らす。

「片隅を照らす」は最澄さんの言葉です。

いーい言葉だね〜。

私も何処かほんの少し何かを照らせれば、

自分が生きている意味があるような気がする。

ただ片隅ってそれは何処の誰を指しているのだろうか。

なんだかそれは傷ついている誰かかもしれないし、

もしかしたら傷ついている私自身かもしれない。

とにかく人間は、

自分を通してしか社会を見ることができない。

つまり自分の想像以上の社会や人を実感することはできない。

とすると、

やっぱり片隅にいる人間とは結局、

傷ついたり,いじけたり、悲しんでいる自分であり、

その自分を通して感じ、見えてくる他者と言うことだろう。

片隅にうずくまっている、小さくて貧しい自分を照らすことが翻って、

社会の隅でうずくまって生きている他の人々とつながっていくという事でも、あるかもしれない。

そういう風に考えると、

見えない糸で人々とつながっている自分が嬉しい。

だから一生懸命書こうと思う。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

コメント

コメント一覧 (2件)

  • エッセイその7、8を続けて読みました!
    最後の「だから一生懸命書こうと思う」と読んですぐ、
    「書いてください!」と思いました!

    難しい時は理解できてないのですが、とにかく読んでいます♪
    私の寂しい時、埋めてもらいます。

    • としえさま。
      ありがとうございます。
      お言葉がとても励みになりました。
      少し人生にくたびれてきて、しんどいのですが、でも私には
      書くことしかできませんので、がんばります!!

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