普通、親は、頭の良い子に育てたい、と思っているのではないか,と思います、が。
残念ながら、日本の親達は、
どんどん頭の中が限定されるような事ばかりやっているように思います。
腹いっぱい,満腹に遊ばせることなく、
小学生から、塾に通わせたり、
受験勉強なんて、
もう答えが出ているものを,
何年もやらせるのだから、
当然、脳の考察力は阻害されてしまい、
頭脳が、明晰になるわけがない。
受験を無くすだけで、
子供はストレスから解放されて、
イジメも,子供の自殺も格段に
なくなるでしょう。
更にはエリート大学卒なんていう、
レッテルを自分に貼ってしまうと、
プライドだけが高く,
仕事の現場では、それがじゃまになりかねない。
韓ドラ「ミセン」のG君は,
囲碁の世界にハマり,プロになろうとしますが、
家庭の事情で、進学も囲碁も諦め、
生活費を稼ぐ為に、
懸命に、アルバイトをします。
そして囲碁の先生のコネで商社にやっと就職しました。
ただアルバイトで苦労した事や、
囲碁を学んだおかげで、
彼は,他の新入社員に比べ,
とても謙虚で賢い。
寡黙に相手や周囲を観察し、
迂闊には動かず、
囲碁のように、
少しずつ手を打ちながら、
辛抱強くチャンスを待つことや、
時間をかけて戦略を練ることや、
また,発想を逆転させた戦術をひらめかすことなどで、
他の高学歴社員には、思いもつかないような成果を、あげていきます。
これは単に囲碁や将棋を学ぶと良いという事ではありません。
あの天才と言われる将棋の藤井君も私は必ず将棋以外の世界で、
大きな壁にぶちあたると、思っていますからね。
つまり,すべての事において,
早熟というのは、あまりいいことじゃないです。
むしろ、危ないです。
いろんな回り道や体験や、
苦労の中からこそ、
脳はたくさんの情報を得ているのです。
脳のグリア細胞アストロサイトをご紹介した中で書いたように、
脳のさまざまなニューロン情報を、アストロサイトが、
多方面からの思索と時間をかけて成熟させていきます。
つまり、早熟の
単一や,偏り,という事は、
とても危ういのです。
例えば、幼児がものを認識して区別できるようになる前には
「あ」と「お」の識別ができません。
しかし「あ」と「お」の間には、限りなくバリエーションがあります。
それが、
その子のマザーデータになります。
幼児は何となく、それらを体得していきますが、
親が、早くに字を覚えさせようとして、
「あ」と「お」を識別させてしまうと
その子は「あ」と「お」の識別はできても、
「あ」と「お」のあいだにある
せっかくの限りないバリエーションを体得していく事を、
奪われてしまいます。
私はそれは大きな脳情報の喪失だと思いますよ。
子供の自然な成長に任せる。
子供に干渉せず、いじくらない。
何ものにも縛られない自由な子供の脳だからこそ、
凄まじく多様に、さまざまな事を、吸収していくのです。
そしてたくさん遊ぶ中で、
子供はそれらを自由に駆使して、
想像したり、創造したりします。
子供どうしの喧嘩をしたり、
仲直りをしたりして
少しずつ、微妙に、
人間の機微や関係性を、
会得していきます。
近年なぜ、日本に、優秀な人材がでて来なくなったのか。
また、なぜ、鬱になる若者が増えたのか。
なぜ、正職につかず、ニートや引きこもりが増えたのかなどなどは、
ほんとうは、子供はみんな天才だったのに、
大人達や社会が、彼らに成功禁止令をかけてしまったからだと、思います。
「あ」と「お」のあいだには限りないバリエーションがある様に、
固定観念に捉われない頭脳、
この世の、ありとあらゆる、
すべての事にも、
限りないバリエーションがある、ということ。
そしてそれを使いこなす、
柔らかで、自在な頭脳を
日本の若者に取り戻して,
欲しいです。

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