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元インテージ会長・田下憲雄の証言集3 金融資本主義の限界と崩壊。まともな会社が生き残る

ようやく日本社会と日本人が、金融経済と株主資本主義が間違いである、ということに気づいてきましたね。ただまだまだ少数ですが。

日本では、トランプ氏は関税、関税とばかりアナウンスされていますが

彼が大胆にメスを入れようとしているのは、民主党や東海岸の富裕層、それを支えるウォール街のファンドや投機家による経済支配です。

なぜなら、そのガンにメスを入れない限り、アメリカは格差社会から抜けられないからです。

株主優先資本主義は、会社が儲かっても、

まず、株主と経営者に多額の配当金が入る仕組みであり、

反対に労働者は常に搾取され続ける仕組みです。

アメリカと同様に、日本も金融、株主優先資本主義から脱却しない限り、

貧富格差は広がるばかりで、額に汗して働く人々の生活は楽になりません。

なぜ健全な資本主義がこうまでゆがめられたか。

それは、金融解放を世界中に広げて、

世界中から富裕層がお金を吸い上げる仕組みをアメリカのウォール街がもくろんだからです。

なぜ、田下憲雄は会社のホールディングス化に反対したのか

日本でも1997年に、

財閥が復活するのを阻止するための、独占禁止法が解禁され、

持ち株会社が解禁され、

続々とホールディングス(持株会社)になっていきました。

ホールディングスは経営陣と現場で働く社員たちが分断される、まさに財閥の擬似システムです。

だから憲雄氏はホールディングスに反対しましたが、

残念ながらそれは叶えられませんでした。

すっかり落胆している憲雄氏に私が

どうしてホールディングスにしてはいけないの?と聞きましたら、

⭕️社員が散り散りになる、と答えました。

更に私が、

じゃー会社も散り散りになる可能性があるってこと?と、問い直すと、

もー悲しそうな目でうなづきました。

彼が家族より大切にしたのが、

一生懸命会社の為に働く社員の人々であり、

会社を支える最も基盤になる人々を守り、

いかに幸福にするかこそが彼の使命感でありました。

それが挫かれてしまう危惧の中で、

すっかり元気をなくしてしまいました。

会社がまともであれば、生き延びていける

絶望する憲雄氏を見て、私は猛烈に腹が立ってきましたが、

しかし、憲雄氏の思いを

当時、ほとんどの人が理解できないことも、

わかりました。

しかしこのまま指を加えて去る訳にはいかない。

しばらくは、

株主資本主義の波に乗って順調に行くであろうが、

この歪んだ金融経済は、必ずどこかで崩壊し始める。

その時、その時たとえ危機に見舞われても、

🔴会社がまともであれば、社員も経営も一丸となって力を合わせて会社を立て直すことができる。まともであればね。

そうだ、そのメッセージをこめた映画を作り、

憲雄氏の最後の贈り物として社員全員に配ろう!と

思いました。

そうして出来たのが、

映画「真艫の風」です。

憲雄氏と社員の皆さんが一緒に作り上げた真っ当な企業文化。

それは、もしかしたら 時にはとぎれそうになるかもしれない。

しかしそれでも、キレギレになりながらも、

静かに、

確実に、

社員の中で継承されてゆくことを、

必死に祈りながら、

作りました。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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