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◆ 次元の違う脚本でした。

誰でも、妬み嫉み、自己憐憫に陥るのは当たり前です。

しかし、そういう自分からいかに脱出し、出口を見つけるか、こそが、

人生の分かれ道になります。

そこの生命力があるかないか、で

人生は、ガラリと違う様相を見せていきます。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」第3話にでてくる自閉スペクトラム症の男の子の母親も、

みごとでした。

同じ自閉スペクトラム症でも、天才弁護士のウ・ヨンウとは自分の息子は、

余りにも違いすぎます。

そこに事件とは別に、このお母さんの葛藤がうまれます。

沸き起こるであろう歪んだ感情をかろうじて理性を巡らせながら、

彼女は葛藤し考えます。

それが台詞の中にも、演技の中にも現れています。

自分の弱さ、自分の脆さ、

ドラマ本筋とは別に語られてゆく人間の懊悩。 

このドラマが秀逸なのは、人間の内面での葛藤が伏線としてあり、

女性達はみな、

その葛藤を乗り越えてゆきます。

特に12話の人権派弁護士の女性は、ウ・ヨンウの資質を見抜き、

原告側弁護士でありながら、被告側弁護士のウ・ヨンウを守ります。

そこには、対立や利害を越えて、

障害を持つウ・ヨンウを弁護士として育てようとする知性を見ます。

脚本家は女性ですが、次元の違う聡明さを感じました。 

私としては、ずっと喉に支えていた現代の偏ったフェミニズムの風潮に対して、

やっと溜飲を下げました(笑)

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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