皆さんは、「社会全間違い」って言葉を知っていますか?
実は若い芸人さん達が使っている言葉です。
分かったと勘違いして、失敗したと、いう事らしいです。
まあ、ちょっと奢っていたなぁーという反省の言葉でもあり、
これはまさに自分達が「バカの壁」の中にいた、という自覚なんですね。
「バカの壁」は解剖学者の養老孟司氏が書いたベストセラーです。
人間は、自分が思い込んだ小さな世界が、
すべてに通じているかのようなそんな勘違いをします。
そういう自分をマックスにして、
分かったつもりになっているバカの壁の中にいる人間、という本です。
実は先日、ある友人からで、若い人を雇ったが、どうもうまく噛み合わず、解雇したが、後味の悪さを味わい、どうしたものか、というメールを貰いましたが、
私は、そのいきさつを読んで、
これは間違いなく「バカの壁」の人を雇ってしまったのだから、
気にしなくていいよ、と返信しました。
多いんですよ、今の時代はバカの壁の人が。
とくに高学歴の人間に多い。
要するに世間知が希薄なんです。
世の中に揉まれて、痛い思いや苦労をしておらず、
頭でっかちの観念の中でしか、
世の中や人間のことを分かっていないのに、
本人は分かったつもりになっている。
そういう人は、困ったことに、
自己評価が相当高く、プライドも高い…苦笑!
芸人の世界では、そういう人は、
鼻をへし折られ、叩き潰されて
高慢な自分は、
社会全間違いだったと気づかされる。
でも気づかされて良かったね。
気付けない人の方が不幸です。
「バカの壁」も「社会全まちがい」も、
世の中を甘く見てナメているその自分に気づいたら、
やっとそこからが本番です。
創造性はそこから、生まれてきます。
なぜなら、
自分の小ささや未熟さが分かり、
謙虚になり、
他者や社会から学ぶことができてやっと、
立体的な自分になっていくのです。
立体的とは、さまざまな角度から自分も、社会も把握、認識できるようになる、という事です。
がんばろうね!
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