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エッセイ 前書き、死ぬことは怖くない。

ある学者の本をよんだら、死んで自分が消えてしまうことが恐ろしいと書いてあった。

まぁ普通はそうだろうなぁと思うが、

私などは,死によって自分が消えることの方が嬉しい。

生きると言うことは自分に振り回されることであり、

しょうもないことで悩んだり気分が落ち込んだり、

世の中は自分の本意ではないことばかりがおきる。

そのくせに、変なところに執着して自己顕示がおきたり、

なんとも,自分とは煩わしいものである。

私はもうずっと自分を捨てたくてたまらなかった。

つまり死とは,そう言う自分の意識が消えて、すっからかんになることであり、

こんな良いことはない。

若い頃から死を意識して生きた。

死を意識したからこそ、

ことさら真剣に生きた。

死という、

全てが無くなるその時限こそ、私にとっては崇高なる時限であり、

私という存在が最も充足され満たされた終点だと、私は憧れた。

今はもうその時間が刻々と迫りつつある。

捨てられるものはできるだけ捨て、

執着からもできるだけ解き放され、

一瞬一瞬を勝負に、この世から離れたい。

離れ際に最も書きたいものを歯に衣着せず書いて、

オサラバしようと思う。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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