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未来への思索その5、親鸞の極楽浄土⁇

なぜ人間は,宗教というものを考えだしたか。

その必然はどこにあるのか。

その宗教について、私が感動し、感銘をうけた二人から掘り起こしていきます。

🟢ここでいう宗教は、伝統宗教のことです。

      ◯

ずっと以前ですが、吉本隆明氏が書かれた親鸞について、私がハッと気づいたことがありました。

もしかしたら親鸞は、極楽寺浄土を信じていなったかもしれない、という事です。

つまり親鸞は浄土🟰死後の世界を信じてはいかなかったのでは、と、

直感したのです。

吉本さんの本はややこしくわかりづらく,ただ、吉本さんも、

親鸞には、浄土を推進しながらも、それと矛盾する二面性があることを指摘していたように思います。

つまり、親鸞にとっては死後の世界は、

あってもなくてもよく、しかし

苦しい現世を⭕️超越する、 

または浄化する救済の方法として、

極楽浄土を思い、乗り越えなさい、

ということではなかったかと,

その時思ったのですが。

※これは、私がそう直感しただけですので、そのように認識をお願いします。

今、現世で苦しんでいる人々を具体的に救う光のイメージとして、

人間の煩悩や不安から逃れることができない人々が、

南無阿弥陀仏と唱えることで、解き放たれ、

澄み切った清浄なる次元の世界へと

入ることができる。

しかもそれは、

ただただ念仏を唱えるだけでいいよ!という、救済です。

親鸞ならではのスケールの大きさです。

欲や執着で浄土を信じさせるとか、教義を教えることではない、

ダイレクトに自我がカタルシスされる

極めてわかりやすい、直裁な民衆の救済であったかと思います。

実は親鸞の、ささやかな、ささやかな、

人間愛なのですね。

      ◯

私の人生も煩悩だらけで今も悩み続けています。

最初に救われたのは、新訳聖書,イエスの世界です。

自分の卑小さや脆弱さばかりが見えて、不安と迷いの中、

イエスからたくさんの

🔴愛の言葉を貰いました。

その次に読み始めたのは、仏教の世界、最澄、空海、日蓮,法然

親鸞、道元、そして臨済宗も、禅も、それらに関する本を片っ端から読みました、何年もかけてね…苦笑!

みんな素晴らしかったです。

それと同時に分子生物学や宇宙物理学、そして脳科学の本も読み独学し、最終的に辿りついたのは、

神という存在も、仏教も、

人間が創り出した⭕️想像と幻想世界であることがわかってきました。

しかし、神や仏はいない,ということがわかるにつれ、

私の自我は、荒涼とした砂漠のようになり、

現実すべてを、

🔴私自身が背負わなければならない重苦しさで、時々心が折れそうになります。

自我の逃げ場がないのです。

その時反射的に、

神様助けてくださいという言葉がでてきました。

しんどくて疲れ果てる中、もう何もかもを放り出したい時、

神さま,私の力じゃー限界です。

どうぞ,私に力を貸してください、と、祈るのです。

そして分かってきました。

宗教とは何かが。

例えば親鸞自身は、浄土などない、と分かっていても、

人々には限界があり、人間なんてちっぽけなもんです。

だからこそ、超越的な存在、

個人の力や人間の意識の限界を超えて、  

自分を託すことができる

🟢大いなる存在が必要だと考えたのではないでしょうか。

私自身,神や仏様はいない、と充分分かっていてもなお、

神に祈ったり、

良寛の「 騰々任運」つまり、

運を天にまかせて、のほほん,のほほん,というふうに、

自分を放棄することで、 

心が安らぎや気分が軽くなります。

伝統宗教というのは、

そう言う風に、人間を包み込んだり、癒したり,または、

神さまがみてるから、不正はしてはいけない、

神に誓って,嘘はつかないとか、

人間が存在し続ける為の示唆の鏡として,

最終的には🟢他者と共に生きるための知恵として、

人間が創造(想像)したのが宗教だと思います。

     ◯

エマニュエル・トッド氏によれば、

アメリカ社会も、西洋社会も、その衰退と退潮のもとには、

プロテスタンティズムの衰退があるとしています。

つまり、社会の根幹を為す、

共通の倫理や道徳の崩壊や、判断の基準になるものの喪失で、

人間の関係性が断絶されていき、

アイデンティティの崩壊に繋がっていく。

科学万能になればなるほど、

それは人間の深刻な課題になると、私は考えます。

さて、もう一人、

私に宗教についての深い示唆をくれた人がいます。

それが、ドストエフスキーです。

次回、そのことを書きます。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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