以前憲雄氏と人間の脳は、拡張型と収縮型がある、と言う事を話したことがある。
拡張型の脳は、打ち上げ花火の様にアイデアが浮かぶ。
アイデアは浮かぶが、それをどのように実現させていくかの段取りが抜けている。
収縮型の脳は、常にリスクを回避することばかり考え、脳は緻密で段取りは考えられるが、アイディアが乏しい。
豊臣秀吉が、なぜ朝鮮出兵を失敗したかは、
歴史学者の呉座勇一氏によると、天下を統一し、もう部下たちに報奨として与える領地がなくなり、
それと天下を統一するために使った借金を解消するために、朝鮮出兵を決めた。
それは秀吉が、深い思慮の中で、
戦略的に決めたのではなく、
ほとんど無意識にアイディアを拡張させたのではないか、ということであった。
そしてその見通しの甘さで、見事に失敗した。
さらに、秀吉の大失敗は、自分の配下の武将たちの組織化にも失敗したことである。
故に彼が死んだ途端に組織が分解し始めてしまった。
秀吉の草履取りの気働きの素晴らしさや、墨俣城などの斬新なアイディアは皆、
江戸時代に作られた創作(作り話)であり、秀吉の実像とはかなり違うらしい。
また明智光秀に信長が打たれたあと、速攻で帰ったのも,ある種の偶然と幸運が重なったという事らしい。
私自身は秀吉の像として、秀吉の無意識には、
身分の低い成り上がり者、そして信長家を乗っ取った下克上の裏切り者としてのコンプレックスがあり、
それが、信長亡き後の秀吉の行為,行動に現れているようにも思います。
また人たらしとしての秀吉も、実像は、そうではなかったらしい。
さらに結果として豊臣家が滅びてしまうのは、
秀吉が、
自分の配下の武将たちの組織化に失敗したことである。
反対に、家康は、収縮型であり、
彼は、用意周到に自分の配下の三河の侍衆をしっかりと組織化して行った。
そのことが結果として、徳川幕府を安定させ、さらには、260余年の鎖国をへと繋がって行った。
鎖国はまさに収縮型の人間ならではの事である。
家康のそれは、拡張型を抑制しながら、さらに収縮型も、適度に緩慢させながらの支配政治であり、
ユング心理学でいうと、内向感覚型の日本人の特性最後鎖国と、
上手くハマった265年だと言える。
まぁその事はまた機会がある時に書いておこうと思うが、
今回は、拡張型の秀吉が失敗したことと、重なるのが
トランプ氏、習近平で、
二人ともが、拡張型の脳ではないかと私は思っている。
逆にプーチンは、収縮型の脳で、多分家康と通じるのではないかと思う。
ただ彼の感情の蛇のようなしつこさは、ちょっと気になります。
彼はヨーロッパの人間を完膚なきまでやっつけないと、気が済まないかもしれませんが、
そこまでやってしまうと、彼も墓穴を掘ります。
西洋人はドイツを除いて、イギリス、フランス、スペインなどは、いわゆる拡張型であり、ゆえに
植民地を求めて、世界へと拡張していった。
しかし、拡張型の脳の特徴は、
物事を実現させていく筋道や段取りが乏しい。
乏しいからこそ、力づくでやってしまう。
という事は、ちょっと飛躍して言うと、
アメリカやヨーロッパ、そして中国の拡張型脳は、
まー、いずれ失敗する。
それは今すぐという事ではありませが,いずれ、です。
また同様に文明も、
テクノロジーが拡張型に偏っていくと、
いずれそれも破綻する。
これは私の予想に過ぎないが、プーチンはおそらく限りなく拡張すると言うことではなく、
自分のドメインをわかっており、
ゆえに彼が世界制覇を目論む事は無いのではないかと考えている。
最も優れている脳は、
拡張型と収縮型のどちらかではなく、
自分のドメインをわきまえ、
この2つを統合しながら考察する脳である。
残念ながら、日本の政治家は、拡張型、収縮型というよりそれ以前で、
烏合の衆化(思考停止)している。
困ったもんだね…苦笑!
とにかく日本は、明治以来、拡張型に世界へ進出していたが、失敗した。
つまりグローバリストとしては、まだまだ出来立てのホヤホヤのくせに、
狡猾なイギリスとアメリカの向こうを張って太平洋戦争へと突っ込んだ。
しかしそれはあまりにも思考が直線的であり無謀であり、
酷い失敗となってしまった。
私の予想するところでは、
拡張型のアメリカも中国もこれからは衰退していくと思うし、
特アメリカは危ない。
ロシアを始め、東南アジアの国々は多極化していくと思う。
そんな中で、日本がうまく拡張と収縮を統合できる政策を取ることができると、
日本は生き延びて行けると思う。

香本博画伯のカレンダーです!
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