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このところ私はホッとしている。

このところ私はホッとしている。

相変わらず介護の日々は大変で、夜も熟睡出来ない状態であるが、

おかしなもので、

疲れ果てたせいもあるのか、おかげで妙に自分が枯れてきた。

今まで強迫観念のように、人間の未来を杞憂してきた。

脳の思考力の観点からいうと、A I社会は決して人間にとって幸せではない。

人間の脳はその人間の体験知や経験知で、

その思考力は複雑化し、成熟していくからである。

また、使われない回路は、確実に退行していく。

だから、これから様々なことをA I代理することで、

考えない人間、試行錯誤の体験知が得られない人間は、

確実に脳の思考力が退行する。

反対に、感情の短絡がひどくなるかもしれない。

私はそれを本当に心配しているがしかし、

世の中はおそらくA I時代へと突き進むだろう。

それはもう仕方がない。 

ただその上で、最近思うのは、

そういう時代が来ても、

一部の人間は気づくだろうし、

気づいた人間は、それをどう克服するか、考えるだろうと、言う事です。

おそらく、社会は、気づいて、自分を取り戻そうとする人間と、

時代に埋もれ、

A Iに仕分けられる人間とに、二極化するだろう。

しかし、最近私は、それも仕方がないと思うようになった。

ただ、救いは

自分の劣化を乗り越えるために何をすべきかを考え、行動する人々も、いる、という事で、

それは極めて少数であるとしても、

A I社会の一角で、人間が人間たることをまもるであろうと、

私は、思い始めた。

これから先、人類はどうなっていくのか。

でも、私は、なんだかホッとしている。

必ず、自然と共に生きることや、 

自分の体験や経験こそが、

珠玉なのだとわかる人々に、

希望を託すことに決めた。

たくさん経験して、山ほど考えて、楽をせず、もがき、あがきなさいよ。 

それはきっと実るからね。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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