※ 漱石メモの4「門」の掲載を忘れましたので、順序が狂いますがここにのっけます・・・苦笑!
夏目漱石作「門」を読み終える。
50数年ぶりの再読である。
安っぽい表現や言葉はひとつも見当たらない。
親友の彼女を奪い夫婦になった宗助とお米は、
崖の下の借家でひっそり暮らしている。
この暮らしぶりや
妻お米の描き方いいです。
漱石の女性観がいいと思います。
女性を描く漱石の筆がだんだん冴えていきます。
明治になって「自由」とか「愛」の概念が日本に入ってきます。
それまでの家と家の関係の中にあった結婚や愛ではない
人間の自然な感情の流れに乗せた自由と愛に、青年達はざわめきます。
作家達はこぞってそれを書き始めます。
「それから」も「門」もその自由な自然の感情の流れの中で、
友達を裏切り結婚した男女の姿を
漱石が題材にしているのですが。
世の中から隠れる様に暮らしている夫婦の前に、自分達が裏切った友人が現れそうになります。
それをどのように受け止めていいのかわからない動揺と混乱の中、
主人公宗助は鎌倉円覚寺に坐禅にいきます。
しかし十日間座禅をしても、
それに対しても、
導師からの公案にも、
宗助は、
何も答えを見つけることができません。
門は叩いても開かず、
その門の前で立ちすくむしかない宗助です。
なぜ漱石は彼に答えをあげなかったのでしょうか。
さぁ、その先の「行人」を読まねば。
難関の砦「行人」です。

コメント