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イーロン・マスク氏への反論 その1、ツイッターに言論の自由はあるのか? 

ウォルター・アイザックス著「イーロン・マスク」を読んでの感想です。 

だからこの本に限っての反論であるとご承知の上読んで頂ければ幸いです。

この本を読むかぎりイーロン・マスク氏は、人類の危機を救うという使命感の上で、その事業を成し遂げておられる。

自動運転の電気自動車も、

火星移住を目指した宇宙開発事業も、

AIを使った人型ロボットも、

ニューラルネットワークで人間の頭脳をシュミレーションする、スーパーコンピュータのドージョも、

脳に電子はめ込むチップをはめこむニューラリンクも、

ツイッターの買収も、

氏の使命感の成すところらしい。

そして、  

旧ツイッターの買収も、

トランプ氏のツイッターが凍結されたことから発生して、

言論の自由を守るということらしいのですが。

まず、マスク氏の使命感には敬意を払います。

それはそれで素晴らしいと思います。

自動運転の電気自動車は私も欲しいし、

AIを使った人型ロボットは、人口減少の労働力を補うものとして必要になるでしょう。

またAIを使ったデジタル機器は、

医療現場や重度の障害を持つ人々にとってはおおきな力となりうると思います。

が、

私は氏の使命感に、どうも短慮であり、思考不足を感じてしまうのです。

なので、ささやかながら反論を書きます。

多分ありえないと思いますが、もしイーロン・マスク氏がこの反論を読んでくださったら嬉しいです。

ありえないでしょうが…笑!

ではまずは、

氏が言論の自由を守る為に買収したという、旧ツイッターXについての反論から書きます。

     ◯

旧ツイッターXに言論の自由はあるのか?

言論の自由より、

⭕️むしろ恣意的な言論の乱発と混乱を招いているように、私には見えます。

言論の自由は、とても難しい問題です。

扱い方を曖昧にすると、とんでもない混乱を引き起こします。

そして最も大事な認識として、

民主主義の根幹原則である、言論の自由は、

ただ言論と自由だけの問題ではなく、

言論の自由はその裏には、 

????社会の知性の成熟が必要であり、

????自分の言論に対する責任を伴う、

という大原則の上に、成り立つのです。

なんでもかんでも言いたいことを言えばいい,というものではありません。

そもそも自由の裏のには責任があり、

その責任は、

個々の人間の尊厳を守る為のものです。

そしてその必須条件は、

社会文化の成熟です。

社会文化の成熟で得た、人間の知性の賜物です。

長い歴史の中で人間が覚醒し辿りついた

????高邁な意識文化なのです。

だから当然民主主義国家において、

ツィッターでツィートする人間は、その責任を負わねばならず、

違反する者、他者を攻撃したり、ヘイトスピーチする者、偽情報を流す者に対する、厳しい処置が必要でしょう。

残念な事にマスク氏にはこの認識が欠けていると思います。  

欠けている上に安易に有料化し、経済活動にしてしまいましたね。

人間とは何かに対する、深い洞察に欠けています。

人間は、

心理学者エーリッヒ・フロムの著書「自由からの逃走」にあるように、

人間は制限のない自由を与えられた時不安と怯えに陥ります。

制限、すなわちドメイン(領域設定)がない為に不安の中をさまようのです。

その不安と怯えを解消する為に、

人間は規範を作り、

社会のルールの共同性を作り生き延びてきました。

すべてのことにおいて、

ドメイン(領域、限界の枠)が重要です。

     ◯

イーロン・マスク様

旧ツイッターXは、そのドメインをきちんと提示する必要があると、 

私は思いますよ。

今回の能登地震でも旧ツイッターのXで、悪質なデマや偽情報が拡散されています。

言論の自由を説くなら、

それと同じくらいの情熱とエネルギーをもって、

知的文化を啓蒙しなければなりません。

そしてドメインや規範はできだけ緩やかにする必要があります。

      ◯

情報社会、デジタル社会となり、

またグローバル社会になればなるほど、

私達はより高い次元での⭕️知性の文化を育て、磨く必要があると思います。

       つづく。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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