会社と言うものが、有機的な存在であると言う事は皆さんご存知ですよね。
つまり、会社と言うものは、1つの大きな生き物なんですね。
社員の方々は、その生き物を構成する大切な一つ一つの細胞であり、
これらの細胞の相互の関係、あるいは集団組織的なものが、
その会社の🔴創造性の原動力となるのですね。
だから田下憲雄氏は、会社はできる人もできない人も、みんなが大切だと言っていました。
つまり、様々な能力の違いや、考え方の違い、学歴の違い、職歴の違い、そして、育成歴の違い、
個人個人の人間が内蔵するその人のその文化の違い。
そういうもの、全てが、大切なのですね。
それをできるとかできないと言う、
極めて低次元のレベルで括るな、
と言っていました。
社員の中の1人として欠けてもダメだし、社員の全員が、
大切な一人ひとりであり、
実は、その会社の組織的な創造力の資源は、
個々人の中にあります。
個人個人の
潜在的なポテンシャル中にこそ、
その資源が眠っているのです。
様々な社員の生育、生活文化の違い、様々な脳の層の違い、
感覚の違い、行動様式の違い、
それら全てが会社の資源なんですよ。
それをわかってない奴がパワハラをする。
パワハラをして、資源を潰すんですよ。
これから日本の中では、どんどんAIが活用されていくでしょう。
マーケット部門にも、AIがどんどん入ってくるかもしれませんね。
それでもね、憲雄氏は、
A Iを🔴人間知で乗り越えろ、と言ってました。
人間知とは、
AIやロボットには到底ない、
人間のさまざまな独特の感覚、感性、そして培った技術の中にある、
直感やディティールなどです。
もうご存知の方もあるかと思いますが、本を紹介しておきます。
日本の企業や産業の中にある、西洋にはない、
日本固有の創造性について書いてある本です。
著者は、一橋大学の野中育次郎先生と竹内弘高先生です。
もしかしたら、社員の方の中には、今井賢一先生をご存知の方もいますか?
野中先生と竹内先生を一橋に招聘したのが、今井賢一先生です。
今井先生と憲雄氏はとても仲良しでしたから。
もしかしたら、インテージにも関係しておられたかもしれません。
最後にこれから日本は間違いなく困難な試練の時代に入ります。
仁司社長と檜垣社長にお願いします。
どうぞ、社員を守ってください。
そして、社員の方々も
全身全霊の体当たりで仕事を、
成し遂げていってください。
◯
このたびの「田下さんを偲ぶ会」
ご参加下さった大勢の皆さんと、
志高会の皆さん。
そして、
仁司社長、檜垣社長をはじめ、
インテージの社員の皆さんに、
心から御礼を申し上げます。
田下啓子

















終。
写真撮影:能勢広
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