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不安とおびえの正体を解き明かす、2、人間は、記憶を使いまわす!

人間は自分の記憶を使い回しながら生きています。

だから、不安や恐れのイメージが、脳の中でできてしまうと、

常にそれがフラッシュバックしてきて、

その人の心と体に不安なホルモンを分泌してしまうんだよね。

生きるって大変だね。

1つの対策はね、自分の子供の頃を思い出してね、

自分がどんな時に不安になったか。

誰によって不安に落とされたか。

あるいは、自分をすごく攻撃したり、不安に陥れた人は誰か。

それは、時に親じゃあったりもするし、兄弟であったりもするし、

友達であったりもするし、

学校の教師だったりもするし、

近所のおっさんやおばさんかもしれないし、

じいちゃんばあちゃんかもしれない。

とにかく、自分が1番恐れている人を思い出してごらん。

思い出せない時はね、じーつと椅子に座ってね。

目を閉じてね、深い呼吸をしてね。

しばらくぼーっとしておいてごらん。

そうして思い出す。

静かに静かに思い出すんだよ。

そして、もし思い出せたらね、

まずはちゃんと分析してごらんなさい。

そこで起きてきた事は

客観的に見て、どうなのか、ってね。

ほんとに自分が悪いのか、

そうじゃないのか、

それはそれほど怒られなきゃならないのか、

それはそれほど罰を受けなきゃならないのか、

本当に自分が悪いのか、

思い出したらね、

大声出して泣いてもいいよ。

大声出してね、反論言ってもいいよ。

大人に口答えしてもいいんだよ。

恨みつらみを吐き出しなさい。

     ◯

そういう風にちゃんと分析してごらんなさい。

今、自分が陥っている不安及び怯えは、

本当に現実としてどうなのか?

気にすることのないほどのことかもしれないし、

今の自分にとってほんとにそれは深刻なことであるのか、ないのか?

その心の傷、体験は?

自分の体験値として、

担保しておいた方が良いのか?

まぁとにかく、それはいずれにしても、過去に起きたことであり、

今の自分が、

当時と同様に怯えることがないのかもしれないよ。

まぁ、ぶっちゃけて言うとね、

ほとんどのことが

過去に起きたことであり、

今の自分にとっては、  

とっくに克服していると思いますよ。

しかしね、これが大事なことよ。それはね、

その時の不安やおびえを、

体が覚えてるんです。

当時の不安や怯えが起きたときに、

一瞬にして、体が萎縮したり、

動悸が起きたりしたことを、

体が覚えていて、

瞬間的に、

体にそのスイッチが入っちゃうんです。

実はね、心理的なものと言うより、

心理的な動揺によって起きる、

体の萎縮だとか、それによるホメオ

スタシスが不安定になることの方が

大問題なのよ。

それは次回書きます。

         つづく。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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