人間は自分の記憶を使い回しながら生きています。
だから、不安や恐れのイメージが、脳の中でできてしまうと、
その人の心と体に不安なホルモンを分泌してしまうんだよね。
生きるって大変だね。
1つの対策はね、自分の子供の頃を思い出してね、
自分がどんな時に不安になったか。
誰によって不安に落とされたか。
あるいは、自分をすごく攻撃したり、不安に陥れた人は誰か。
それは、時に親じゃあったりもするし、兄弟であったりもするし、
友達であったりもするし、
学校の教師だったりもするし、
近所のおっさんやおばさんかもしれないし、
じいちゃんばあちゃんかもしれない。
とにかく、自分が1番恐れている人を思い出してごらん。
思い出せない時はね、じーつと椅子に座ってね。
目を閉じてね、深い呼吸をしてね。
しばらくぼーっとしておいてごらん。
そうして思い出す。
静かに静かに思い出すんだよ。
そして、もし思い出せたらね、
まずはちゃんと分析してごらんなさい。
そこで起きてきた事は
客観的に見て、どうなのか、ってね。
ほんとに自分が悪いのか、
そうじゃないのか、
それはそれほど怒られなきゃならないのか、
それはそれほど罰を受けなきゃならないのか、
本当に自分が悪いのか、
思い出したらね、
大声出して泣いてもいいよ。
大声出してね、反論言ってもいいよ。
大人に口答えしてもいいんだよ。
恨みつらみを吐き出しなさい。
◯
そういう風にちゃんと分析してごらんなさい。
今、自分が陥っている不安及び怯えは、
本当に現実としてどうなのか?
気にすることのないほどのことかもしれないし、
今の自分にとってほんとにそれは深刻なことであるのか、ないのか?
その心の傷、体験は?
自分の体験値として、
担保しておいた方が良いのか?
まぁとにかく、それはいずれにしても、過去に起きたことであり、
今の自分が、
当時と同様に怯えることがないのかもしれないよ。
まぁ、ぶっちゃけて言うとね、
ほとんどのことが
過去に起きたことであり、
今の自分にとっては、
とっくに克服していると思いますよ。
しかしね、これが大事なことよ。それはね、
その時の不安やおびえを、
体が覚えてるんです。
当時の不安や怯えが起きたときに、
一瞬にして、体が萎縮したり、
動悸が起きたりしたことを、
体が覚えていて、
瞬間的に、
体にそのスイッチが入っちゃうんです。
実はね、心理的なものと言うより、
心理的な動揺によって起きる、
体の萎縮だとか、それによるホメオ
スタシスが不安定になることの方が
大問題なのよ。
それは次回書きます。
つづく。

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