何も知らなかったなぁ〜と、今更ながら自分の安穏さにため息がでる。
そして日本の新聞、テレビがいかに上っ面のきれいごとばかりしか報道して来なかったのにも、
会田弘継著「それでもなぜ、トランプは支持されるのか」によるともう悪徳としかいいようのない、
オバマ、クリントン、ヒラリー夫妻。
さらに驚くべきは、
環境問題、地球温暖化にたいする問題提起者であったゴアまでが、
温暖化対策産業、IT産業という新産業の育成で、巨万の富を得ていた、という。
ITを軸としたハイテク産業界を通し,金融、軍需と繋がり更に飛躍的に発展する21世紀の新産業と、
そこで高収入を得るエリート達と結託した、
企業政党としての民主党。
更に前回書いたように、オバマ政権は、
本来リーマンショックで救済しなければならない、
膨大な数の市民を切り捨てた為、
劇的なまでの中産階級の崩壊を、引き起こした。
もーすざまじいまでの金と富に取り憑かれたアメリカエリート階級と富裕層に、
唖然とするしかない。
製造業を後進国に下請けさせ、
自分達は労働せずに金融を動かして、巨万の富を得ていく,という経済システムを創り出したアメリカ。
そして中産階級が崩壊する中、
下層へと落ちて行くしかないアメリカの労働者達。
なぜ彼らが蛇蝎のようにオバマやヒラリーを嫌ったかが、
今ようやくわかった。
アメリカで起きている自殺、薬物中毒死、アルコール中毒死などは、
中産階級崩壊による白人の絶望死とまで言われており、
トランプ氏はそういう人々のアメリカを背負い、
なりふりかわまず各国にディールを仕掛けているもう瀕死の虎でもある。
その手負、死にかけているかつての巨人と、
私達は向き合っていると思っていた方がいいと、私は考える。
その上で、瀕死の虎に呑み込まれそうなこの国をどうするか。
とにかく絶望死が起きないようにするには、
どうしたらいいか。
著者の会田弘継氏は、アメリカでは少なくとも金融業界と癒着して中間層を崩壊させたオバマ政権に対する告発が始まっている。
しかし日本では、いまだにオバマ礼讃が、知識人やメディアの中で、
罷り通っていると、
日本の歪んだアメリカ認識に、
警鐘をならしている。
すごいねー。


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