MENU

本気で自分達の国を変えようとしている韓国のクリエイター。

韓国ドラマ精神科ナースのダイアリー「今日もあなたに太陽を」を

見ていると、

韓国のクリエイター達が,

本気で自分達の国を変えようとしていることがわかる。

韓国でも精神科病理に対する根強い偏見があるようで、 

このドラマでは、

まさにその偏見を払拭しようと言う意志をかんじる。

そもそも韓国の原題は、

「精神科病棟にも朝は来ます」と言うもので、

日本人向けのタイトル「今日もあなたに太陽を」とは,月とスッポンほどの違いがある。

こういうところにも日本のクリエイターのぬるさやごまかしを感じる。

反対に、現実を直視し、

観客を信頼してはっきりと問題を突きつける韓国のクリエイターの質のたかさが凄い!

このドラマでは、精神科病棟の病室の風景や患者の様子などが映像化されている。

それは清潔で明るく、

一般病棟と変わりない。

そして医師も看護師も、心が壊れてしまった人々を理解し、見守っている。

精神疾患は、

個人の特殊なものではなく、むしろ、

私達の作り出す社会の影や不安が作り出しているのであり、

その影や不安が,

真面目に生きている弱い人々に襲いかかって、

心が壊れて行く社会現象でもあることが、理解されており、

他人ごとではないのである。

少なくとも韓国のクリエーター達は

精神科医療への偏見を無くし,

反対に光を差し入れようとしている。

その意味では韓国は健康であり、

この国は大丈夫だと私は思う。

翻って日本はどうか。

残念ながら日本は、その足元にも及んでいない。

日本も現実をごまかさず

現実を逃避せず、回避せず、

真っ直ぐにこの国の歪みに向き合うもうその時が、きていると、

私は思います。

特にドラマや映画創作のクリエイターは,

頑張ってほしいです。

※庭師の堀越親方がデッキのレンガの船の中を、冬仕様のシクラメンとパンジーに植え替えてくれました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

コメント

コメントする