もうお分かりですよね。
人間は、オギャーと生まれた瞬間にその赤ちゃんに備わってあるもの全てが、
だから、その中に成長プログラムとして、賢い知恵もあるし、
優しい感情もあるし、好奇心もあるし
それと同時にね、攻撃心も闘争心もあるし、疑心もあるしね。
それら全てが、
つまり人間に備わっているすべてのものが、生命力の根源なんですよ。
それを近代人は、わかってないんだよね。
わかってないから、
都合よく、賢くて優しいのがいいなんて言っちゃうけど、
そんなこと言ってたら生きてられないんですよ。
つまり、生まれた瞬間に身に付けていたもの全てが、
武器であり、防具であり、生き抜いていくための装置であるからね。
それらぜーんぶを、使い、使い抜きながら、生きていくんです。
だから、攻撃心も怒りも大事なんですよ。
しかし、世の中が豊かになればなるほど、それなりに生きていける世の中だから、
何でも穏便に済まそうとする。
つまり、生存に対する、
厳しい認識が欠けていくのです。
安易な人間観がはびこってしまいました。
なんか生ぬるくても生きていけるような、
安易な人間観が、はびこってしまいましたが、
それでもね、
私の恩師が言ってたんですけど、
ちゃんと現実に直面して、
逃げないこと。
逃げた瞬間から、
それが、倍返しになって襲ってくるからねと。
その通りなんですよ。
逃げたら、その瞬間から、その付けが
人生に回ってくるんです。
そして、脳は、
逃げた自分を、ちゃんと記憶してますから、
自分だけはごまかせないんですよ…苦笑。
それと、人間てね、
ほんとよくできてると思ったのはね、
子供の頃は、親に、はむかえなかったり、
親の方が強いんでしょ、
だからやっぱりね、
子どもは親とは戦えないのよ。
自分が養ってもらってるし、
圧倒的に親の方が強いからね。
ところがよ、
その親に立ち向かって、
親とタイマンで戦うっていうのがね、
人間の脳に仕組まれてるの…![]()
それが反抗期です。
だから、反抗期ってのは大事なんだよ。
これはね、人間が、
親から自立するためのすごい脳プログラムなの。
反抗期っていうのは、
親と戦って、その親を乗り越えていくプロセスなんですね。
すごいねー、人間の脳ってのは!
しかし、ほんとに、しかしだよ、
最近はね、この反抗期さえ奪われちゃっている子供たちがたくさんいるの。
反抗できなくて、
親の言いなり、親の望む優等生から
足が抜けられなくて、
そのまま大人になっちゃう子供たちが、
たくさんいるよ。
ちょうどその頃が受験期だから、
それを逃してしまう若者もたくさんいるんだよね。
反抗期に反抗できなかった子供たちは当然、
その人の人生が、
親との共依存になってしまいます。
親との共依存のサイクルの中に呑み込まれてしまうんです。
つまり、自立できない大人になっちゃうのよ。
こういう大人がワンサカいるのが、
今の日本です。
依存心が強くてね、自分の意見を持ってなくてね、
自分の生き方すら持ってなくてね、
世の中の流れにね、流されちゃってねー。
◯
次のこの言葉は、私の2人の恩師、
1人はカソリック教会のシスター、
もう1人はカウンセリングの恩師。
2人ともが口を揃えて言ったことです。
シスターは、私が洗礼を受けるときに言いました。
決して、自分のことをへりくだらないこと。
この貧しい私とか、愚かな私と言わないこと。
なぜなら師(イエス・キリスト)は、
あなたを完璧なものにして、
この世に送り出したはずですから。
つまり、
私はその完璧な私を、
全力で使いこなして生きなさい、と、
シスターは教えてくれた。
そして、もう1人、
カウンセリングの恩師は、
消して逃げず、ひるまず、
全力でクライアントに関わりなさい。
全力で関わらずに、
途中で妥協してしまうと、
そのクライエントは、
誰からも、
真実を教えてもらえない、と。
◯
人間が、生きることは、
ほんとに難しいです。
がんばろうね。

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