レアアース(超高性能磁石)について
東大科学技術研究所の、ご自身がレアアースオタクと自称される岡部徹教授の話をYouTubeでみました。
レアアースを巡っては、中国とアメリカやその他国々の争奪戦のように見えますが、
実はそうではありません。
先般高市首相を始め南鳥島沖の海底掘削でレアアースを開発云々と言われていますが、
実は何も南鳥島でなくとも、
レアアースはあちこちにあり、表土をめくれば簡単に手に入るそうです。
それより問題は、その精錬時に放射性物質や有害物質が出ることと、
その使用後に出る廃棄物にも、放射性物質や有害物質が残り、
それをどこに廃棄するかの問題を含め、
精錬⇨廃棄まで、大変なコストがかかるそうです。
という事は、精錬の90%を請け負っている中国が、そういう厄介な部分を請け負っている、というわけです。
なぜそれが出来るかは、もうお分かりかと思いますが、
領土が広い事もありますが、国民の意志など関係なく、そう言う危険性をも請け負ってしまえる国だからなのでしょう。
そう考えると、中国で精錬に当たっている人々が気の毒に思います。
それで日本は精錬後のレアアースを買い、
それで半導体を始め、パソコンや電子機器や自動車、医療などの、
さまざまな商品を作っている、と言うわけです。
そして日本は、レアアースを使う技術では、世界最高水準だという事です。
アメリカも日本も精錬技術を開発しようとしているのですが、
一番の問題は、
多大なコストが掛かるという事と、
放射性物質や有害物質が出ることと、その廃棄に対する理解が、
国民からなかなか得られない、という事です。
しかし、表をみていただいたら分かるように、ハイテク社会を持続するには、レアアースなくしては、あり得ません。
こうしてよくよくレアアースの負の事情を知ってみると、なかなか複雑な心境になります。
そしてもっと問題なのは、レアアースのそう言う現実を、
トランプさんを始め、日本も含めた世界の政治家達が、
よく理解していないことだそうです。
トランプさんなどがウクライナのレアアース開発を政治的パフォーマンスに使ったり,
高市首相が,南鳥島海底を開発すると言ったり、
あまりに軽々しいらしいのです。
それでもただ一つ良いことがあります。
日本にはレアアースに関する優れた研究者がいる,と言う事です。
つまりレアアースの精錬と廃棄物処理の問題をクリア出来た時は、
それこそレアアースを使った産業においては、
日本の技術者の独壇場てまでは行かないにしろ、
凄い活躍の場になると言うことです。
しかし一番有効な使い方は、
戦争のハイテク武器だそうです。
その事を熟知した上で、
これからどうしていくか!?
少なくともハイテク社会と、レアアースには、
そういう負の遺産(リスク)が付き纏う、という事だけは
誰もが知っておかねばと思い、
書きました。
写真はレアアースが必要な産業です。

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