MENU

田下啓子の視点その1,AIの彼方で人間は何をとりもどすのか。

これは、あくまでも、田下啓子に見える視点であり、今すぐ、ということではなく、これから5年、10年のスパンのうちに起きて来るだろう、と、私が考えている事です。

      ◯

思いがけずアメリカとイラン戦争で、今後アメリカが弱体化していくしかない、というアメリカの盲点が露呈されました。今回のイラン戦争は、明らかにトランプの大失態には違いないが、

その前に、こんな大統領を選ぶしかなかったアメリカという国の、

切実な疲弊と衰退がある。

軍事を背景に世界を覇権化しようとし、世界をグローバル化し金融経済をやり、

世界の富を吸い上げてきたアメリカが今、まさに、

その石油の利権を奪いいじめ抜いてきたイランから、その足元が崩されてゆく。

ウクライナ戦争も、もともとはアメリカとN ATOヨーロッパが仕掛けたものであり、その先には、北極圏の資源を巡る利権獲得の密が透けて見えている。

これから世界は間違いなく、バラけていく。アメリカとヨーロッパも、それぞれの国の利害と利権を巡り、バラけて行くだろう。

中国は、共産党の、官僚経済の失敗のつけをどう回収するかすらわからない。

なぜなら彼らの頭の中は、あくまでも官僚思考であり、もともと経済のフレキシブルな動向には対応できない。

つまり、経済での金の使い方を知らないのに、その一方で,アメリカにタイマンを張って、みえを張って、 A Iや宇宙開発や軍事ばかりに資金投入し、

本当は、国内の内政と経済を、盤石にしなければならないのに、

国民を豊かにするどころか、強権化した国民監視体制にしてしまった。

これは、いつか内部からの反動がおき、世界覇権どころではなくなるだろう。

ロシアのプーチンははじめから世界が多極化することをわかっていた気がする。だから彼はヨーロッパの一員になりたかったのであり、覇権などという事は考えてはいなかったのだと、思う。

つまり、アメリカもヨーロッパもロシアもアジアも中東もアフリカも、すべてが、

それぞれに多極化して行くでしょう。

そういう中で、アメリカがいかにも主導権を握っているような、前回書いたピーターティールやイーロンマスクやサム・アルトマンなどなどが先導する AI社会が果たしてどうなるかは、私はかなり怪しいと、考えている。

彼らの思考の人間とは何なのか、という視点にかなりの短絡があること。

そこには人間が起源前から問い続けた、宗教、哲学、思想、そして文化を総括する視点が、欠落とまでは言わないが、東洋思想に比べたら偏っている。

      ◯

社会とは、人間が起こす現象である。

人間は今の現実から、どういう現象を起こしていくのであろうか。

少なくとも私は、人間は自らの脳に、電子チップを埋め込むより、人間らしさを失わない為に、或いは、人間らしさを取り戻す為に、この息苦しさの中、なんらかの反動現象を起こすと思う。

それは前の時代に戻ることも一つの選択であり、「牧歌的世界に戻って行く」こともありうる、と思います。

そこには、テクノロジーに過剰に依存して敗した世界と時代を、元に戻し、やり直そうとする、いかにも人間としての、人間らしい叡智を、働かせる人々が、現れてくるでしょう。

多分そうなると、私は思っている。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

コメント

コメントする