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氷河期世代をナメんなよⅡ 日本が壊されていく。

氷河期世代について話したYouTubeの反響があり、たくさんの氷河期世代の若者が、いかに深く傷付いているかが、わかりました。

その上で、この傷ついた若者たちをそのままにしておくわけにはいかない。

これからの日本のためにも、まずは彼らの傷の原因となった事を書きます。そしてそれは同時に、

今の日本経済がなぜ失速したかの根源的な原因でもあり、

更に、なぜ今高市氏の支持率が高いのかにも、直接、間接的にも繋がっている事でもあります。

皆さまにわかりやすく、しかもちゃんとお伝えしたいので、少しずつ、シリーズとして分けて書いていきます。

     ◯

氷河期世代をナメんなよⅡ 日本が壊されていく

原因は大きく二つあります。

一つめは、

・本来なら成長期として、子供自身が体験する、彼らの自由時間を奪う受験戦争に、子供達を追い込んだ事。それは彼らにとてストレスでもあった事。

二つめは、

・日本の経済が、

新自由主義の構造改革と、グローバリズムにより変容してしまった事です。

それ迄の労使が協調し、その組織力が企業成長のエンジンになっていた「日本型経営」の経済から、

アメリカ型の市場原理主義と、株価優先の経済へと転換した事です。

特に二つめの、新自由主義構造改革とグローバリズムによって、

それまでバブルが弾けてさえも、それなりに世界の中では好調であった日本型経済が、

メチャメチャになって行きました。

それは経済だけではなく、日本経済の伝統的組織力が、

収益優先と、株価の株主還元が優先される中で、解体され、

経営と現場とが、信用と信頼関係で繋がっていた事が潰されて、

金優位、業績優位、株価の上下動向の不安から、社内留保が優先され、

反対に、

社員(労働者)は賃金が据えおかれ、

荷重労働(ブラック)が横行し、

それまでの日本型企業にあった特性である、

経営と現場の一体感や、親和性が分断されていきました。

更に労働者も個々に競争と、分断の中へと、追い込まれていきました。

いわゆるアメリカの圧力のもと、グローバルアメリカ型経済の、

個人主義優先の組織へと、変更を余儀なくされた,という事です。

そこには好調であった日本を潰し、

アメリカとの貿易摩擦を解消し、更に日本から金を吸い上げようとするアメリカの戦略と圧力があからさまになったと、いう事です。

そして若者達は、受験勉強から解放されたと思ったら今度は、更に就職競争に晒されてしまいました。

就職しても、そこには自分の自由時間は削ぎ取られてしまう可能性もあり、

若者によっては敢えて正社員になる事を忌避した人もいるでしょう。

正社員になっても、よほど社員を大切にする会社でなければもはや以前の日本企業のような、

社員同士の親和性もなく、

反対に、会社側の価値観を優先し、服従する、

理不尽な上司や先輩に、嫌気がさした若者も、たくさんいたと、思います。

そう思うと、若者が非正規社員や派遣やニートへと現象化することの理解がつきます。

こうして80年代から日本は少しずつ経済がきりくずされ、

単に経済だけではなく、社会そのものが分断されていきました。

そして最も重要なことは、

日本と日本人は互いに協調し、互いの信用と信頼を築いてゆくという文化とアイデンティティが、

経済では否定されてしまったことです。

その代わりに入ってきたのが西洋的論理と数値で測られる人間関係と、

個人主義で、

日本の経営者は社員の生活に責任を持ち、社員は会社の発展こそが,自分の生活を守るものである、という

経営と社員とのひとつ共同体としてあった日本の企業文化も理念も、組織も、後退してしまいました。

それは同時に、日本の文化が、生活の中から風化していったと言うことです。

お年寄りにはまだまだ良き日本の文化は消えていませんがしかし、

若者達はそういう温かい日本文化の温度からはどんどん阻害されてしまいました。

彼らは、格差、孤立、引きこもり、自己中などなどに、苦しんでいると思います。

このままだとどんどん日本の文化とアイデンティティが壊されていくと私は思います。

大変なことです。

長くなりましたので、今日はここで、止めますが、

じつは日本をこんなにしてしまった戦犯がいます(言葉がキツくてすみません)

その事は、次回かきます。

つづく。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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