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◆田下憲雄エピソード、C・W・ニコルさんのこと。

田下憲雄氏がなぜC・W・ニコルさんのことを大好きになったかと言うと

一つは、あまりにも純真で、少年のようなニコルさんの人柄に一目惚れした事もありますが、

その他に二点、彼がニコルさんから学び、教えてもらいたいと考えていた事がありました。

ひとつは、日本と日本人、さらには、インテージが、外国人から見て

どういう風にみえるか、という事です。

外国人でありながら、日本を日本人以上に愛し、熟知しているニコルさんから、

日本と言う国を、徹底的に客観的に検証した感想を、

教えてもらおうとしました。

二つめは、ニコルも憲雄さんも、共通する視点と、発想です。

ニコルさんは、自然は常に全体的の循環の中にあると考えておられました。

土壌の細菌から山の熊さんまで、ありとあらゆる自然と命は、

自然の循環の中でつながり、

全てが補完的な生命の現象である、と考えておられました。

憲雄氏の人間観も、ビジネス哲学も

同じです。すべてが社会全体の循環の中にあること。

会社における、ありとあらる社員の人々は、

インテージという会社のなかで、

ひとつとして、欠けてはならないネジのように、補完的関係を持ち、

その中でインテージエネルギーが循環し、

商品を創出していく、と考えていました。

つまり二人共がおおきな世界観をもち、

最も本質的なところから、発想を起こし、

ニコルさんは自然界を、

憲雄氏はビジネス界を考察していたのです。

その大きな世界史的なスケールから、

ニコルさんはアファンの森というリアルな森創りの実践を通して、

日本の自然を守ろうとしました。

憲雄氏は、人間の尊厳のもと、

人間が生き生きと働く場としての会社インテージという理想の会社を創出して

またそのインテージが、社会的に成功し、存在がおおいなるリアリティーを持つことで、

日本のビジネス界に一灯をかざそうとしていたと私は思います。

このふたりともがS D G sなどがいわれるずーっと前からすでに

SD G sを目指した人でした。

さらにアファンの森のリアル映像が、刻一刻、秋葉原の本社に送られる事には、

おおきな意義がありましたが、

それについては、次回に書きます。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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