超リアリストのドット先生は、
しかし一方で、中国は脅威にはならないとも言っています。
私は核武装する必要はないと思いますが、
また極めて楽観的、かつ、私の願望として、ドット先生の言っておられる様に、
中国は、脅威にはならないのではないか、と思います。
中国の問題は、ドット先生によると
1、経済レベルでの中国問題
自由貿易とグローバリゼーション下で、中国が「世界の工場」になり、
その一方で、先進各国の「産業空洞化」「賃金低下」「雇用喪失」「格差拡大」が起きてしまった事。
これは、日本もウカウカとコストダウンの為に、
●中国の低賃金につけ入り、日本の国内産業が空洞化してしまいました。
2、世界的な地政学のレベルでの中国の問題。
巨大な人口を有する中国が、経済力や軍事力を増強し、
米国の覇権を脅かすライバルとして、台頭してきた。
3、政治体制としての中国の問題。
自由貿易やグローバリズムの中に中国が組み込まれる事により、
中国の政治体制が、民主化、自由化に向かうと考えられていたが、
実際には新しい全体主義国家として、世界に脅威を与えている。
4、東アジア周辺諸国にとっての中国の問題
中国の膨張は、日本、韓国、ベトナム、東アジア諸国にとって直接的な脅威になっている。
さらには、台湾有事の可能性がありますね。
以上の様な中国の脅威をどの様に分析するか?
詳しくは本をお読みいただきたいと思いますが、
最終的にには、
もともと中国は、親子関係は権威的で、兄弟は平等という<外婚性共同体家族>であり、
存在的に<全体主義的な傾向をもっており、
<英語圏>を中心とする自由主義社会とは、相容れない。
その中国を封じ込む為には、
世界が連携して中国と向き合い、
対立ではなく、友好的な囲い込みをする事だと私は思います。
また、ドット先生は、
中国の現実は、たくさんの不安定な問題を内包している事。
そして「全体主義体制」の国が最終的に世界の覇権を握る事はあり得ない。
一時的に機能したとしても、必ずある時点で立ち行かなくなる。
人類の歴史は、人間の自由を重んじる社会や国の方が、
最終的には優位に立つ、と言っています。
私も、◎人間の脳科学や、深層心理(無意識層の心理)からいっても、
生命のベクトルは、自由へと向かい、
自由な時ほど活性化する事からも、
そう思います。
また、以下は私の極めて楽観的で主観的な見解です。
中国はロシアほど、愚かではない。
むしろ中国人は狡猾に賢く立ち回るのではないかと、思います。
あの、アヘン戦争での苦い経験を中国は忘れていないだろうし、
アングロサクソン人(英語圏の人間)が、
いかに策略的であるかを痛いほどわかっていると、思うからね(苦笑)
今習近平がやっている、政治汚職や市民社会のワイロの日常化など、
中国社会に蔓延している腐敗を退治し撤廃する事こそ、第一の優先順位であり、
中国人が、倫理と規律を取り戻す事こそ、
中国と、中国人が、世界での市民権を得る為には切実な事です。
私の目には、イキがって、強がる中国の姿は、
危うく不安で、本当はまだまだ弱い中国ではないかと思います。
文化大革命で、ボロボロになり、
人間不信が蔓延し、
倫理と規律が骨抜きになった国と人民を必死で立て直しているようにも、見えます。
更には、世界の工場になった中国にとって、これから始まるであろう、
先進諸国の、自国の産業の再構築は、
ある意味中国の経済危機にも、及びかねません。
もし中国が世界と対立するなら、中国はアッと言う間に失速してしまうでしょう。
更に、これから始まる中国での少子高齢化社会がもう目の前に迫ってきています。
中国はどうするのかなぁ〜。
以上が、中国が脅威にはならないであろう、という私の、
極めて楽観的、願望的な
主観的な見解です。
そして、日本こそ、
アメリカと中国の間の要の、
大変重要な位置にあります。
この要たる日本をどう生かしていくか。
そこに、世界が平和になる鍵もあると、
私は考えます。
日本政府も、日本人も、
もっともっと賢くなり、
賢く振る舞って欲しいです


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田下啓子
1日 ·
プライバシー設定: 公開
◆今世界で何が起きているか、エマニュエル・ドッ
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