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南郷さんへの感謝、そして持続可能な事業を作り出すには!

もうインテージの事は書かないと考えていましたが、

若い方々から、もっと書いて欲しいと言うご希望もあり、

インテージというより、

社会や、会社一般について大切な事を、

もう少し書いておきます。

     ○ ○ ○

先日いっけんちゃんご夫妻がお正月のお飾りを持ってきてくださった時、

憲雄氏が、南郷さんはどうしていますか?と訊きました。

すると、いっけんちゃんが、

何度も電話をしているのだけれどつながらないのだと教えてくれました。

そして、その次の日、いっけんちゃんは、

わざわざ南郷さんの住む与野まで様子を見に行ってくださいました。

すると、南郷さんはご自宅で倒れ入院され、退院したばかりである事が分かりました。

奥様を亡くされ一人暮しの中で、おそらく脳梗塞を発症されたのではないかと思います。

いっけんちゃんが送ってくれた南郷さんの写真を見ましたら、

もう私の胸が詰まり、南郷さんへの感謝が込み上げてきました。

    ○ ○ ○

南郷さんはただ一人、

憲雄氏のポスシステム作りに協力し続けてくださった方です。

先日憲雄氏にポスシステムが凄い事だと、周囲が理解し始めたのは、

始めてから7、8年くらい?と訊きましたら、

いやいやもっと、10年くらいは彼らは分からなかったと言いました。

つまり、その10年間、

憲雄氏と南郷さんは、 

コイツら何をやってんだ?という周囲の目にも負けず、

コツコツと、

ポスシステム作りをやり続けたと言う事ですね。

そして、

ただ何をやってるか分からない事を

やり続けることを、

許しくれた会社も、

素晴らしいかったと思います。

そう言う風に、

社員を抱擁できる、

同僚、上司、そして役員の方々がいた会社だからこそ、

憲雄氏と南郷さんはポスシステムの完成を、

どこの会社より早く、やり遂げる事が出来ました。

じつは、

これは、最も重要なファクターです。

社員を信頼し、時間をかけて社員を育てる。

社員を姑息にいじくったり、否定しない。

逆に、なんだか訳が分からないが、

もしかしたらものにはならないかもしれないが、

やって、やり遂げてご覧なさい、という、

上に立つ人間のスケールの大きさこそが

社員を育てていきます。

そしてもう一つ,とても重要な事があります。

それは、

⭕️会社が、持続的な営利を得ていく為の事業は、

一朝一夕には、出来ないという事です。

憲雄氏と南郷さんが、コツコツと、ゼロから立ち上げ、まるで

石を積むように,緻密に微細かつ大胆に、

完璧に積み上げ完成させるには、

16年の時間を要しました。

そういう会社の事業の基盤となる事を

時間をかけて堅牢に作り上でこそ、

会社は持続可能な生産力を持つ、と

いう事です。

小手先にシステムを変えて、目先の営利を儲けようとしたり、

世の中の流れに乗って儲けようとすることなどでは

ありません。

そう言う事は、今の時代には馴染まない,と言う事も、ありません。

どんな時代であつても、

世の中の趨勢に流されず、

時代の勢いや変化に

⭕️翻弄されない堅牢な事業を

いかに地道に完成させていくか、です。

インテージの遺伝子は、この 

他のどこの会社にもない独創的な仕事を作り出す、

抱擁力とスケールの筈なのです。

少なくとも何年もかけて、コツコツとその基盤を作り上げていくと言う事の重要性を、

当時の社長さんも、役員も、

知っていた、という事です。

当時の大部社長や歴代の社長には、

そう言う風に、

社員を見守るスケールがありました。

その役員のおおらかさと自由さが、

田下憲雄を生み出し,育てたと思います。

今のインテージは、どうなんだろうかなぁ。

年が明けたら、いっけんちゃんにお願いして、

南郷さんのところへ行きたいと思います。

会って深く頭を下げて、

お礼を言おうと思います。

本当にありがとうございました。

と。

    ○ ○ ○

若い社員のお嬢さんが、お見舞いに来てくださいました。

関尾さんと片岡さん、

お二人とも芯のある、

しっかりとした考えを持っておられます。

これからが楽しみです。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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