「人は男として生きているわけでも、女として生きてるわけでもない。
ゲイやレズビアン、トランスジェンダーとして生きている訳でもない。
これは花巻の作家北山公路氏がSN Sに 書かれていた言葉です。
まったくその通りです。
私も、物書きの端くれとしての原点は、
すべての人間を、
ゼロの視点から見ることです。
しかしそれは作家だからでは、
ありません。
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昨今は物凄い勢いで脳が解明されていますが、
まだまだそれが一般まで理解されるには、時間がかかるようです。
しかし脳の解明がいよいよ進み、
一般の人々まで理解されていく日がくると、
じつは、人間の意識で明文化されているものすべてが、
人間が創り出したものである事が分かるでしょう。
社会における意味や価値は勿論、
法や制度、さらには宗教、思想や芸術も、
また通俗的に流布される占いやスピリチュアルとされているもの、
みんなが思いこみ、信じ込んでいるものなど、
さまざまなもの全てが、
人間の脳が創り出したものです。
それは民族、国家、時の政治や時代の流行によって変化していきます。
つまり、何ひとつとして恒久ではないのです。
恒久なのは、ただ一つ、
冒頭に書かれているように、
人間が誕生し、
そしてその人生を通して、
幸せを追求している、という事です。
どの人間も、生きることを追求して、懸命に生きるている、という事です。
○ ○ ○
その事がいつか、みんなに行き渡るといいですね。
区別したり、差別したり、
序列を形成する事が
いかに、ナンセンスであるかを
みんなが理解すること。
それぞれの人間が
それぞれに自分を生かして生き、
社会に貢献する時代へと進む。
もう、その時私はいませんが、
どうぞ、そうなりますよう、
皆さんで考え、努力してください。
※写真は石本光夫先生の作品です。
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