小津安二郎のエッセイを読むと、
映画「東京物語」は、日本の家族がどう崩壊するかを描いてみた、とあった。
そうか、つまり戦後から日本の家族の崩壊が始まっていたということなのですね。
家族を持たない小津は,いち早くそれを感じていたと、いう事でしょうか。
我が家も崩壊寸前のところを、私が両足踏ん張って防いできたもんなぁ…笑!
その元凶である爺さん(夫)を今、介護している…笑!
崩壊寸前だった我が家庭を思いだすとコンチクショウとも思うが…苦笑
それでもキャツ(爺さん)の心ざしを思い、がんばった私は、エライ!…アハハ。
そういう事情もありカウンセラーの資格をとったが、
おかげで人間の深層心理や無意識に働く脳世界のメカニズムが,理解できて良かった。
更に小津さんのエッセイを読むと、
小津さんは映画に自分のハッキリとした目的やメッセージを仕込んでいる。
ある映画監督や関係者が、
映画は問題提起をするが、
観客にテーマ,結論を押し付けず、
それぞれの観客に任せることが正しいようなことを言っていたのだが、
小津監督は、それとは、
ちょっと違っているようです。
セットや小道具ひとつでも、自分のテーマがちゃんと伝わるように、選んでいると言うわけだ。
流れが穏やかだからなかなか気づけないが,
実は観客をある結論に,追い込んでいる。
それで思い出した。
以前、もしかしたら、今もそうかもしれないが、
物事を断言することを回避する風潮が日本にはある。
しかし私は自分の書くことは曖昧にしないという考えであり、
或小説家志望の若い女性に、
あれかこれかどちらにでも取れるような書き方はしない。
むしろ断言する。
断言すれば読者は,その明確さに反応できるし、そこから思考がはじまると伝えた。
彼女は驚いたようであったが,納得したようでもあった。
そして小津さんも、
明確に自分の意思を伝えようとした映画監督であったかと、私は少し嬉しい。
やはり伝えたい事は明確に伝えなくちゃね。

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