シュンペーターを読んでいて面白かったのは、かのマックスウェーバーとシュンペーターの喧嘩というか論争です。
まーその内容については本をよんでいただくとして、私が感じたのは、
マックス・ウェーバー氏の人間味というか、その人柄の中に流れている温かさに比べ、シュンペーター氏の温度の冷たさです。
マックス・ウェーバー氏の熱情に比べてシュンペーター氏は,そのように発熱せずに冷ややかです。
ただ残念ながら人の良さではウェーバー氏の方が断然いい人だと思いますが、その分甘さがある。
シュンペーター氏はその分冷ややかだけど,よく人間が見えている気がしました。
それは、ケインズとシュンペーターの理論構築の差にも現れており、
ケインズ氏の方が直裁的で、距離感が短い。
それにくらべシュンペーターは、より人間を突き放した遠距離から社会現象を見渡している。
だから、シュンペーターと同じくらいの
脳の広さと距離感を持てる人間でないと、
なかなか彼の理論を理解できないだろねー。
憲雄氏も一見冷たいところがあり、他人の感情の中に入りません。
むしろ、他人の感情の起伏には反応せずに、ほったらかします。
しかし、ほんとうに冷たいか、というとそうではなく、
彼自身のやり方で、それを受け止めていきます。
ある時私は、どうしてコイツはこんなに冷たいんだろうと、考え込んだ時があります。
その時ハッと気づいたのは、
私達凡人はどうしても、感情のところで停滞し、アレコレ悩んでしまいますが、
憲雄氏の頭の中は、もっと広く、故に、他人との距離も遠く、
俯瞰的なところから人間を眺めている気がする。
つまり、個々の人間の個人的な感情を超越した、別の景色を見ているんだなーと思いました。
それは、人間を突き放し、
個々の人間の感情を沸き立たせているフィールドやシステムを見ている。
その上で、どうしたら
感情レベルのことが解決できるかというふうに頭がシフトしている。
だから,個人的感情にはあまり反応しないのです。
それが分かった時から、
私はこの男は、私などがとうてい及ばないような大きな仕事をするだろうと、思いました。
それは社会全体を見渡しながら、
一方で、
自分が置かれている社会(会社)というもののシステムを相対化している。
まさに、
社会における歪みのシステムを変える、という仕事が、
天から彼に課されていると、思いました。
以来、コイツは家庭から野放しにしてやろう、と、
手綱を放しました。
笑い!

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